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日本ケーブルテレビ連盟とNetflixがサービス提携を発表

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 日本ケーブルテレビ連盟とNetflix(日本法人)は6月11日、Netflixが配信するジャンル豊かな映画やドラマシリーズをより多くの視聴者へ提供することを目的にサービス提携することを発表した。
 ケーブルテレビ業界の共通ID連携基盤「ケーブルIDプラットフォーム」を活用した利便性の高いエンターテイメントを提供するサービスを展開する。同サービスは本日から順次展開し、年度内には全国50局での展開を予定している。

 日本ケーブルテレビ連盟 企画部次長の仲見政仁氏は今回のサービス連携に対して「ケーブルテレビを取巻く競争環境は大きく変化しており、インターネットを介して多くの情報、映像、コンテンツが流通する時代となっている。その流れの中心に位置するのがOTT事業者であり、とりわけ日本国内で最も勢いのある事業者がNetflixだ。お客様からはケーブルテレビ局によるワンストップでのNetflixサービスの提供を望む声が多く寄せられている。この声に応え、日本ケーブルテレビ連盟が中心となり、Netflixとの連携を実現した。幅広いジャンルのオリジナル作品のご提供によりお客様の満足度を飛躍的に上げられると期待している」とコメントを出している。
 Netflix ビジネス・デベロップメント部門 ディレクターの下井昌人氏は「日本ケーブルテレビ連盟に加盟する日本全国のケーブルテレビ局との提携を通じて、より多くのお客様にNetflixでしか観られない話題作や数々の権威ある賞を受賞した長編映画などをお楽しみいただけるものと期待をしている。また、地域のケーブルテレビ局が提供するNetflixが視聴可能なセットトップボックスやインターネットサービスとNetflixとを同時にご加入頂く事で、ワンストップで加入と合算請求が可能となり、より身近なサービスとして全国津々浦々のお客様に素晴らしいエンターテインメントをお届けできれば幸いだ」とコメントを出している。

日本ケーブルテレビ連盟とNetflixのサービス連携に関して

 6月以降、Netflixを視聴可能なケーブルテレビ局のセットトップボックスを利用すると、Netflixが配信する幅広いジャンルの長編映画やアワード受賞をするようなドキュメンタリー、話題のアニメシリーズなどを簡単に家庭のテレビで視聴できるようになる。新たに作成したNetflixのアカウントで、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスでも同じように作品を視聴できる。
 また、ケーブルテレビ業界の共通ID連携基盤「ケーブルIDプラットフォーム」を活用することにより、月額料金をケーブルテレビの料金とまとめて支払うことができるという利便性の向上も図られている。
 6月11日以降、北海道、東北、信越、東海地区の6社がNetflixの提供を開始する予定だ。また、今年度上期中に25 社程度、年度末には計50 社程度が提供を予定しており、Netflix を提供する局数を随時拡大するという。

2020年6月連携開始予定局(6社)
■ニューメディア(NCV)(米沢、函館、新潟、福島の各センター)
■キャッチネットワーク(KATCH)(CNCIグループ)
■知多メディアスネットワーク(medias)(CNCIグループ)
■知多半島ケーブルネットワーク(CCNC)(CNCIグループ)
■シーシーエヌ(CCN)(CNCIグループ)
■スターキャット・ケーブルネットワーク(starcat)(CNCIグループ)

日本ケーブルテレビ連盟 ケーブルIDプラットフォーム

 ケーブルテレビは地域密着の総合サービス提供事業者であり、全国約2,700万世帯に利用されている。その世帯規模を背景に、各地域の事業者が連携し地域のニーズに対応したサービスを提供すべく業界横断的なケーブルプラットフォームの構築を行っている。
 日本ケーブルテレビ連盟は「全国の事業者が連携するにあたり、中核的なインフラであるケーブルIDプラットフォームを利用することで、お客様ひとりひとりに全局共通のお客さまIDを発行することを可能とし、全国2,700万世帯を同一のID体系で運用・管理できる。今後も、お客様にお楽しみ頂ける新たなサービスを、外部のサービス事業者と連携し導入を行っていく」としている。