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SmarTone、エリクソンのスペクトラムシェアリングを使用し香港全域に5Gを幅広く展開

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 SmarToneは5月29日、より効率的なNW運用を実現するため、エリクソンのスペクトラムシェアリング技術と5Gコアを導入し、香港全域で商用5Gサービスを開始したと発表した。(日本法人による抄訳の発表は6月8日)

 香港で5Gサービスを開始したSmarToneは、高速5G接続と屋内外の幅広いネットワークカバレッジを提供している。SmarToneは、エリクソンスペクトラムシェアリングを展開するアジアで最初のモバイルオペレータだ。エリクソンスペクトラムシェアリングは、ソフトウェアのアップグレードで4Gと5Gの両方を同じ帯域と同じ無線機で展開することを実現する独創的な技術で、ユーザの需要に応じてミリ秒単位で動的に周波数帯を割り当てる。受賞歴のあるこのソリューションは、既存のEricsson Radio Systemインフラの効率的な利用を可能にし、既存の帯域へ5Gを展開するコスト面で最も優れた方法だ。導入の当初から広い5Gカバレッジを実現し、周波数帯の利用効率を高め、優れたユーザパフォーマンスを提供する。
 SmarToneは、ハイバンド、ミッドバンド、ローバンドを組み合わせた統合型アプローチを採用し、業界最先端の堅牢な5Gネットワークを香港に構築する。地域全体に段階的に3.5 GHz帯が導入される。3.5GHzは、人が多い場所や混雑した場所でも、広い帯域幅を必要とする5Gアプリケーションに十分な容量とサポートを提供できる。SmarToneの5Gネットワークは、初期段階では、屋外の大部分、人が集まる屋内の場所、通勤者向けの主要道路や高速道路をカバーする。
 今年3月、エリクソンとSmarToneは、香港に5Gを展開する5年契約を発表している。SmarToneの4Gネットワークの単独サプライヤであるエリクソンは、5Gでも単独ベンダのポジションを継続し、同社との28年間のパートナーシップを拡大する。
 また今回の契約に含まれているエリクソンのデュアルモード5Gコアにより、SmarToneはEPC (Evolved Packet Core)と5Gコアアーキテクチャを組み合わせたクラウドネイティブソリューションで、高度なサービスを迅速に立ち上げ効率的な運用を実現できる。これにより、SmarToneはネットワークからより多くのビジネス価値を引き出すことができるようになる。
 SmarToneの商用運用開始により、エリクソンは現時点で22か国に40の商用5Gネットワークで使用されている。これらの商用ネットワークは、エリクソンが世界各地の事業者と結んでいる91の商用5G契約または合意の一部であり、そのうち48件が発表されている。