Sub-6GHz帯 SA キャリアアグリゲーション試験の3GPP承認を達成【アンリツ】
モバイル/無線 無料5G プロトコルコンフォーマンステストで世界初
アンリツは5月27日、5G NR プロトコルコンフォーマンステストにおいて同社の5G NR モバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NRが、世界初となるSub-6GHz帯(FR1)スタンドアローン(SA)モードにおけるキャリアアグリゲーション試験の3GPP承認を取得したことを発表した。
この試験は3GPP TS38.523に基づいており、FR1の3GPP RAN5ワーキンググループによって承認された。
また、FR1 ノンスタンドアローン(NSA)モードのキャリアアグリゲーション試験においても3GPPより承認を取得した。これらのテストケースはすべて、アンリツのME7834NRで試験できる。
RAN5によるプロトコルコンフォーマンステストの検証は、認証機関であるGCF(Global Certification Forum)およびPTCRB(PCS Type Certification Review Board)によるテスト検証の前提条件であるため、重要なマイルストーンとなる。
今回の成果により、5Gサービスにおける、Sub-6GHz帯でのキャリアアグリゲーション機能の普及に向けて大きく前進した。5G NRデバイス開発者は、ME7834NRを使用することで、設計した製品が3GPP規格に準拠しているかを検証し、デバイスの性能をより確実に確保することができる。
製品概要
5G NR モバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NR
ME7834NRは、5G NRにおけるスタンドアローンモード(SA)/ノンスタンドアローンモード(NSA)双方で、3GPP TS 38.523で規定されるプロトコルコンフォーマンス試験、主要通信事業者の受入試験に対応している。
また、GCFとPTCRBにおいて、5G NRテストプラットフォームTP251で登録されており、それぞれの端末認証に使用することができる。
5G用に新しく設計したOTAチャンバーとRFコンバータを組み合わせることで、5Gで使用されるFR1(Sub-6GHz帯)およびFR2(ミリ波帯)を含む周波数帯域をカバーする。
ME7834NRは、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-A Pro、およびW-CDMAのプロトコルコンフォーマンス試験と事業者受入試験に対応したME7834LAを元に開発している。
このテストシステムをすでに導入されているユーザは、実証済みのLTE-A試験環境を活用しながら、スムーズに5G対応システムにアップグレードすることができる。