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A10 、1台あたり100Gbps対応の仮想DDoS防御ソリューション により5G・クラウドインフラを保護

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8台のクラスタ構成で最大800 Gbpsまで段階的に拡張可能な、エラスティックなDDoS防御基盤を構築可能に

 A10ネットワークス(以下、A10)は4月20日、高性能かつエラスティックな仮想DDoS防御基盤を構築できる、従来モデルより性能を向上させたDDoS対策専用アプライアンスA10 Thunder TPS の仮想アプライアンス「A10 vThunder TPS」を、6月までに日本市場にて提供開始することを発表した。

 性能を向上させたA10 vThunder TPSは、1台の仮想アプライアンスで100Gbpsのスループット性能を備え、8台のクラスタ構成により最大800Gbpsまで拡張できる。これによりサービス事業者は、DDoS攻撃の規模に応じて段階的に拡張可能な、エラスティックなDDoS防御基盤を構築できる。A10 vThunder TPSは、コンパクトかつ効率的であるため、次世代モバイルエッジコンピューティング(MEC)環境に導入でき、高性能なDDoS防御とあわせてスペースや電力の削減を実現する。
 5Gに取り組むモバイル事業者やクラウドサービス事業者において、専用ハードウェアを中心とした物理環境から、俊敏性に優れた仮想環境への移行が進んでいる。サービス事業者は、エラスティックな仮想プライベートクラウドに追随できるDDoS防御ソリューションを必要としている。
 加えて事業者は、大規模なイベントの開催や商戦期間などでトラフィックが増えている最中に大規模なDDoS攻撃が重なったとしても、サービスの可用性を保つ必要があり、今後迎える5G時代においてその必要性は顕著になる。また、エネルギーや農業、運輸、医療、製造業を支援するIoTサービスが展開される中で、DDoS攻撃はますます深刻な脅威になると予想される。
 A10 vThunder TPSは攻撃の規模に応じて段階的に拡張可能なため、DDoS防御リソースへの過剰投資をなくし、費用対効果が高いネットワークとインフラの保護を実現する。

A10 vThunder TPSの主な特徴

クラウド対応のDDoS防御:KVMやVMware ESXi、Microsoft Hyper-Vなどの主要プライベートクラウドプラットフォームに対応し、柔軟なDDoS防御基盤の構築や運用が可能だ。今回、1台の仮想アプライアンスで100Gbps、8台のクラスタ構成により最大800Gbpsのスループット性能を発揮できるよう性能を向上させたことで、5Gに取り組むモバイル事業者やクラウドサービス事業者の性能要件を満たす。

俊敏性とスケーラビリティ:帯域幅を共有できるサブスクリプションライセンスA10 FlexPoolを利用してライセンスを割り当てることで、ハードウェアアプライアンスでは購入から配送、インストールまで数週間から数か月かかっていた時間をなくし、数時間で帯域幅を拡張できる。防御性能が断続的に必要なくなった場合にも、ライセンスの帯域幅を他の接続拠点に再割り当てすることで帯域幅を縮小できる。A10のサブスクリプションモデルであれば、初期投資やアップグレードのコストを低く抑えることができる。

包括的な保護:サービス事業者の5GやNFVによるビジネス変革を支援するための製品群「A10 Orion 5G Security Suite」とA10 vThunder TPSを連携させることで、高性能なDDoS攻撃の検出と緩和だけではなく、モバイルやクラウドネットワークのインフラ全体にわたる各種脅威に対する保護を実現する。