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アンリツとEMITE社、IEEE 802.11ax対応のTRP/TIS OTA測定統合ソリューションを発表

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アンリツのワイヤレスコネクティビティテストセット MT8862Aと、EMITEのE600リバブレーションチャンバー。MT8862Aは、アンリツの特許技術により、現在使用されている主要なWLAN規格であるIEEE 802.11ac/axのすべてのデータレートでRF評価が行える。ネットワークモードとダイレクトモードに対応していることにより、WLAN搭載機器のRF送受信特性(送信電力、変調精度、受信感度など)のための測定環境を試験用途に合わせ、フレキシブルに提供する。

 アンリツは4月10日、スペインのEMITEとの協業により、最新のWLAN規格であるIEEE 802.11axに対応した統合ソリューションを提供することを発表した。

 今回の協業による統合ソリューションは、アンリツのワイヤレスコネクティビティテストセット MT8862AとEMITEのE600リバブレーションチャンバーを組み合わせることにより、IEEE 802.11ax対応デバイスの総合放射電力(TRP)と総合等方向受信感度(TIS)を再現性の高いOTA試験環境で測定することを実現する。
 WLAN試験のための通信プロトコルと最適化された性能を持つこの統合ソリューションは、市場の最新デバイスのパフォーマンスを高い信頼性で保障する。また、最新のWLAN規格であるIEEE 802.11axを測定できることにより、顧客とサービスプロバイダーが性能に自信を持って、自社のWLAN対応デバイスを市場に提供できるように支援する。

 EMITE CFOのLorenzo J. Martínez-Moya Scharpf氏は「アンリツのワイヤレスコネクティビティテストセット MT8862Aと当社のE600リバブレーションチャンバーを使用して、IEEE 802.11ax規格に対応する新たな統合ソリューションを開発できたことを誇りに思う。私たちは、計測設備投資の効率を高めて、コストを削減するためにこのソリューションに関心を示している、世界中の大手企業と連携を始めている」とコメントを出している。
 また、アンリツ IoTテストソリューション事業部 プロダクトマネージャーの隨念 英生氏は「高品質のWLAN製品でブランド価値を高めるため、OTA測定によるWLAN性能試験の需要が高まっている。 近い将来、IEEE 802.11axは次世代標準規格となるだろう。EMITE社の最先端のチャンバー製品とコラボレーションした、OTA測定統合ソリューションを世界中の市場にリリースできることを誇りに思う」とコメントを出している。