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KTとFar EasToneが5GサービスのMOU調印

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KTのパク・ヒュンジン上級副社長が5Gサービス協力・デジタルコンテンツ開発のMOU調印

 KT Corporation(以下、KT)は8日(ソウル)、台湾のFar EasTone Telecommunications (FET)と5Gサービス・デジタルコンテンツ開発で協力する了解覚書(MOU)に調印したと発表した。

 KTによると、現在のCOVID-19パンデミックのため、調印式はKTの仮想会議プラットフォーム「Engage」を使ってオンラインで行われた。KTのパク・ヒュンジン上級副社長兼顧客戦略事業本部長とFETのT・Y・イン執行副社長兼消費者事業本部長が7日、MOUに調印した。

 KTのパク氏は「KTの5Gサービス運用ノウハウと韓流コンテンツをFETの顧客基盤に結合することによって、両社相互の成長と新たな収益の創出を追求する。われわれはFETとの緊密な協議を通じて、5Gネットワーク全域で協力を拡張し続ける」とコメントを出している。

 これは「Engage」を経由した初のリモート契約調印式で、仮想現実デバイスのKT Super VRを使って、グローバルなビジネスパートナーとのリモート会議を含むサービス多角化を立証するものとなった。

 FETのT・Y・イン執行副社長は「KTとの幅広い協力を通じて、われわれFETは年内に現LTE契約者の約20%を5Gにアップグレードすることを目指している。韓国は世界で初めて次世代サービスを商用化した5Gのグローバルリーダーであり、KTは5Gテクノロジーのサービス開発と運用ノウハウに卓越した経験を持つ韓国の代表的な通信事業者である」とコメントを出している。

 MOUは第5世代サービスとデジタルコンテンツの共同開発を呼びかけており、KTはこの取り決めが自社5Gサービスのグローバルリーダーシップ増強に役立つと期待している。それは、超高解像度のOTTメディアストリーミングを提供するKTビデオ会議アプリとウェブジン・コンテンツの世界販売、および5Gローミングの早期商用化を促進する。

KTの5Gビデオ会議対応ソフトウエアは3DとARテクノロジーを活用し、最大8人まで高解像度ビデオ会議に参加することができる。また、マフィアゲーム、ピクチャークイズ、YouTube視聴も提供する。

 ウェブジンはKTのモバイルメディア・サービスで、人気があるKポップ・アイドルグループのメンバーが毎月出演する高品質のウェブドラマ、リアリティー番組を提供する。このようなコンテンツはFETのデジタルサービス・ブランド「friDay」に配信されるウェブドラマの一部だ。KTによると、新しい輸出に関して協議が続けられるという。

 FETにとって、世界初の商用5GプロバイダーであるKTとの戦略的結合は、次世代無線サービスの市場リーダーになる機会とみられている。
 FETは最近の5G周波数オークションで、3.5 GHzと28 GHz帯域の80 MHzと400 MHz をそれぞれ確保した。今年第3四半期には、5Gサービスの商用化を準備する。
 FETは台湾10業界の約240社を抱える大手複合企業Far Eastern Groupの子会社で、4.5Gベースの無線通信、AIスピーカー、その他のスマートホーム・サービス、また、ビデオ、音楽、ショッピングの各種デジタルコンテンツを提供している。