装置検証から開通/保守まで対応可能なポータブル400Gイーサネット測定器【アンリツ】
テレコム 無料アンリツは3月17日、400Gネットワークの評価に対応したネットワークマスタ プロ MT1040Aの販売開始を、近日中に予定していると発表した。
近年5Gサービスや自動運転などの普及にともない、ネットワークを流れるトラフィックが増加している。これに対応するため、データセンタに加え、基幹網でも400Gイーサネットが利用されてきている。
アンリツは従来からこの用途の測定器として、100Gイーサネットまで対応したネットワークマスタ プロ MT1000Aを提供している。
400Gイーサネットの広がりを受け、400G対応のMT1040Aの開発を進めており、アンリツWeb展示会サイトで紹介するという。
MT1040AはQSFP-DDもしくはOSFPを直接挿入できるバッテリー駆動の400Gイーサネット測定器。
400GイーサネットのFEC[評価機能、自動試験機能に対応し、装置検証から、開通/保守用途に幅広く使用できる。
自動試験機能では、測定から合否判定までを自動で実施でき、装置開発業務、開通保守試験業務の効率向上に貢献する。
製品概要
400G対応のネットワークマスタ プロ MT1040Aは、10Mbpsから400Gbpsまでの通信速度で運用される各種ネットワークの通信品質を評価できるポータブル測定器。
400Gイーサネットでは、エラー訂正機能(FEC)が常時使用され、FEC評価が必要になる。MT1040Aは、400Gイーサネット FEC解析機能を搭載しており、QSFP-DD、OSFPの光モジュール品質評価や装置の性能評価が可能だ。
また、スタッカブル構成で、MT1000AのOTDRモジュール MU100020A/MU100021A/MU100022A/MU100023Aや、高精度GPS同期発振器 MU100090Aを実装でき、光ファイバ線路測定や対向区間の高精度遅延時間測定も可能だという。
同社は「自動試験機能により、複数の試験の合否判定までを1ボタンで実行でき、試験作業の効率化に貢献する」としている。