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MEMS式車載LiDARを開発【三菱電機】

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先行車両や歩行者などを高精度に検知し、安心・安全な自動運転社会の実現に貢献

写真1:MEMS式車載LiDAR

 三菱電機は3月12日、水平・垂直の2軸で走査する電磁駆動式MEMSミラーを搭載した、小型で広い水平視野角を持つ「MEMS式車載LiDAR」を開発したと発表した。自動運転に不可欠なセンサーであり、先行車両や歩行者などの距離や形状を高精度に検知し、高精細な3次元画像を広範囲に取得することができる。同社は「小型化・低コスト化による普及を進めることで、安心・安全な自動運転社会の実現に貢献する」としている。
 特長は次の通り。

独自の構造と2軸走査の電磁駆動により、広い振れ角を持つ業界最大級の軽量ミラーを実現

  • 車載搭載向けに水平・垂直の2軸で走査する電磁駆動式MEMSミラーを開発
  • 同社独自のミラー構造採用により面ひずみを抑制し、業界最大級(7mm×5mm)の軽量ミラーでの広い振れ角(水平:±15°、垂直:±3.4°)を実現

主要部品の最適配置により、広範囲での3次元画像取得と小型化を実現

  • 開発した2軸電磁駆動式MEMSミラーと、複数のレーザー光源の高密度実装と最適配置により、広い水平視野角(120°)を実現することで、先行車両や歩行者などの高精細な3次元画像を広範囲に取得することが可能(写真2)
  • 信号処理回路基板と光学系部品の最適配置により、ライダー本体を900cc(108mm×105mm×96mm)に小型化

写真2:LiDARにより取得した3次元画像

 同社は今後の展開について「さらなる小型化や垂直視野角の拡大を進め、2025年以降の実用化を目指す」としている。

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