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Ansysとフォトニック設計・シミュレーションツールのLumericalが最終買収契約書に署名

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 Ansysは3月5日(ピッツバーグ)、フォトニック設計・シミュレーションツールの開発をリードするLumerical社を買収する最終契約を締結したことを発表した。(情報提供:@Press。抄訳は3月11日リリース)
 この買収により、Ansysのマルチフィジックスポートフォリオにクラスベストのフォトニックシミュレーションが加わり、ユーザは次世代製品開発の課題を解決するフルセットのソリューションを得ることができるようになる。

 5G、IIoTのアプリケーションや自動運転車等の新しい技術では、企業は大量のデータをこれまで以上に早く処理しなければならない。これまでのデータ転送手法はより効率的な光ネットワークに置き換えられていく。Lumerical社のフォトニックシミュレーション製品を用いると、設計者は相互に干渉する光学的、電気的、熱的な影響等のフォトニックス上の非常に困難な課題をモデル化することができる。Lumerical社のソリューションは、ネットワーク上のボトルネックを取り除いてデータセンタ アーキテクチャの性能を改善し、総保有コストを大きく削減する。さらに、Lumerical社の買収により、Ansysのユーザは複雑なフォトニック構造やシステムでの光の挙動を予測することが可能になる。

 Ansys フィジックスビジネスユニット シニアバイスプレジデントのShane Emswiler氏は「Ansysは、半導体や高機能電子機器用の包括的なソリューションを提供している。Lumerical社の買収により、私たちはAnsysのソリューションをフォトニック分野にまで拡張し、お客様は自動運転車や他のスマートコネクテッド製品等の次世代製品の開発をさらに加速することができる」とコメントを出している。

 Lumerical 共同CEO兼CTOのJames Pond氏は「Lumerical社とAnsysは非常に相性が良い会社だ。5G、IIoTや自動運転車等のアプリケーションでのフォトニックスの機能は、デバイスやシステムにおける数多くのマルチフィジックスの課題を解決することによってのみ実現される。Lumerical社とAnsysはこの協業によって比較の無い立場を築き、必要なソリューションを提供することが可能となり、この買収により両社のお客様は大きな収穫を得るだろう」とコメントを出している。

 Ansysは「この取引は、慣例の締結条件を満たすこととなり、2020年第二四半期に締結される予定だ。この結果、2020年のAnsysの連結財務諸表に重大な影響があるとは予想されていない」としている。

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