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5G NR FDD基地局/端末の送信/受信性能評価に対応【アンリツ】

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MS2850A/MS269xA用測定ソフトウェアとMG3710E用波形生成ソフトウェアの販売を開始

 アンリツは2月18日、シグナルアナライザ MS2850A/MS269xAシリーズおよびベクトル信号発生器 MG3710Eの5G測定ソリューションを拡充し、新たに3GPP NR FDD規格に準拠したソフトウェアを開発し、販売を開始した。
 対象市場は無線通信機器メーカー、電子部品メーカー、携帯電話事業者。用途は5G基地局・端末の開発/製造。

 今回開発されたソフトウェアは、以下の6種類。

  • 測定ソフトウェア NR FDD sub-6GHz ダウンリンク MX285051A-031(MS2850A用)
  • 測定ソフトウェア NR FDD sub-6GHz ダウンリンク MX269051A-031(MS269xA用)
  • 測定ソフトウェア NR FDD sub-6GHz アップリンク MX285051A-081(MS2850A用)
  • 測定ソフトウェア NR FDD sub-6GHz アップリンク MX269051A-081(MS269xA用)
  • 波形生成ソフトウェア 5G NR FDD sub-6GHz IQproducer MX370114A(MG3710E用)
  • 波形生成ソフトウェア 5G NR FDD sub-6GHz IQproducer MX269914A(MS269xA用)

 測定ソフトウェア NR FDD sub-6GHz ダウンリンク/アップリンクは、6GHz以下の周波数帯(以下、sub-6GHz)で基地局が送信する5G FDDダウンリンク信号と端末が送信する5G FDDアップリンク信号の電力や周波数誤差、EVMなどを、簡単に高速かつ安定して解析できる。
 5G NR FDD sub-6GHz IQproducerは、sub-6GHz 5G FDDのダウンリンクまたはアップリンク信号を生成でき、5Gシステムの送信および受信特性評価用信号として利用できる。

開発の背景

 5G商用サービスのエリア拡大のため、米国や日本などで、現在LTE FDDで運用されている帯域を5G FDDとして利用する検討が進んでいる。
 これにともない、5G FDDに対応した5Gシステムの開発・製造用測定器のニーズが高まっている。
 アンリツは、従来から3GPP NR TDD規格の5Gシステムの送信/受信性能評価に対応したシグナルアナライザ MS2850AおよびMS269xAシリーズとベクトル信号発生器 MG3710Eを販売している。
 今回、さらに5G FDDの信号測定および信号出力を可能とする各種ソフトウェアを開発し、5G FDDシステムの評価も可能とした。

製品概要と特長

NR FDD sub-6GHz ダウンリンク MX285051A-031/MX269051A-031
NR FDD sub-6GHz アップリンク MX285051A-081/MX269051A-081

  • 5G NR FDDオプションは、5G対応無線通信装置の開発・製造用測定器として提供しているMS2850A、MS269xAシリーズの本体内蔵型測定ソフトウェアオプション。
  • 3GPP規格で定められているサブキャリア間隔と複数のコンポーネントキャリア(最大100MHz帯域幅×2キャリア)の組み合わせを設定でき、組み合わせごとの伝送速度などを測定できる。
  • ダウンリンク測定ソフトウェアは、3GPP 5G NR FDD規格の送信試験に準拠したTest Model信号を測定できる(参照規格:TS 38.141-1/2(2019-06))。
  • Test Modelの測定では、MS2850A/MS269xAの画面からTest Model名(NR-FR1-TM1)を選択でき、複雑な設定を行うことなく、測定できる。
  • アップリンク測定ソフトウェアは、3GPPに規定されているCP-OFDMとDFT-s-OFDMに対応した端末の送信特性評価が行える(参照規格:TS 38.211(2019-06))。

5G NR FDD sub-6GHz IQproducer MX370114A/MX269914A

  • MX370114AはMG3710E用、MX269914AはMS269xAシリーズ用のソフトウェア。
  • 5G NR FDDのアップリンク信号とダウンリンク信号をサポートしている。
  • コンポーネントキャリア(最大100MHz)、サブキャリア間隔、変調方式などのパラメータを設定することで、3GPP NR FDD規格の送受信試験に準拠した波形ファイルを作成できる。
  • この波形ファイルを信号発生器にダウンロードすることでNR FDD信号の出力が可能だ(参照規格:3GPP TS 38.211(2019-06)、TS 38.212(2019-06)、 TS 38.213(2019-06)、TS 38.141-1(2019-06))。
  • 同ソフトウェアはPCにインストールすることもでき、測定器がない状態でも波形ファイルの生成ができる。
  • 各種設定はGUI上で可能であり、作業を効率よく行える。