京都のパブリックデジタルサイネージをLIVE BOARD Networkに接続【アドリンク、京都スマートシティ推進協議会、シスコ、LIVE BOARD】
DX/IoT/AI 無料デジタルOOH広告配信の実証実験を開始
Society5.0の実現に向け京都スマートシティ構想を加速
アドリンク、京都スマートシティ推進協議会、シスコシステムズ(以下、シスコ)、LIVE BOARDの4団体は1月27日、京福電鉄嵐山本線(以下、嵐電)の嵐山駅と西院駅に設置されている2箇所のインタラクティブなパブリックデジタルサイネージを「LIVE BOARD Network」に接続し、デジタルOOH(以下、DOOH)広告の配信を行う実証実験を2月1日から開始すると発表した。
嵐電嵐山駅、西院駅の駅頭には京都府が進める京都スマートシティ構想のもと、インバウンドビジネス拡大を目指し、「京都スマート観光プロジェクト」の一環として、パブリックデジタルサイネージが設置されている。これは訪日観光客に向け多言語での情報発信や、インフォメーションスタッフの乗換案内業務の効率化を目的としたもので、バーチャルコンシェルジェとしての役割を果たすという。
このデジタルサイネージは「低遅延配信」と「多層レイヤ処理」が特長のCisco Visionを採用することにより、映像コンテンツによる多彩な表現を可能にするビジュアル性と、利用者が必要な情報を要求に応じて提供するインタラクティブ性を兼ね備えた、先進的な観光情報発信プラットフォームとして機能している。
今回の実証実験では、2つのデジタルサイネージをLIVE BOARDが提供しているLIVE BOARD Networkに接続し、インプレッションベースでDOOH広告を配信・販売する。LIVE BOARD Networkでは、DOOH広告のアドネットワーク化により、手間なく小グロスで複数の面への掲載を実現しており、掲載期間や配信時間帯も柔軟に対応できることが特長だ。インプレッションの計測には、デジタルサイネージに設置されたカメラでローカルセンシングデータを収集し、エッジAIボックスのIntel NUCを使用して高速かつセキュアなエッジAI解析を実施することでDOOH広告の視認数の計測が可能となる。
各団体の役割
アドリンク
コンテンツマネジメントシステム(CMS)の運用・管理
広告配信プラットフォームからの指示に従った、CMSによる広告面への広告配信
京都スマートシティ推進協議会
広告面の運用・管理
広告面に流通させる広告の承認
シスコシステムズ
本実証実験における全体調整
デジタルサイネージの技術支援、ソリューション提供
LIVE BOARD
広告配信プラットフォームの運用・管理
広告面で配信する広告の調達
カメラによる視認数の計測
屋内インプレッション計測モデル及び商用サービスの検討・確立
4団体では「この度の実証実験によりDOOH市場の拡大に向けた新たな価値創造に取り組むとともに、ICTを活用した京都府のスマートシティ構想をさらに推進していく」としている。