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アンリツがIEEE 802.11axのOTA測定でBluetest社と協業

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MT8862A

 アンリツは12月24日、スウェーデンにあるBluetest社との協業により、最新のWLAN規格であるIEEE 802.11axに対応したOver The Air(OTA)測定ソリューションを提供すると発表した。
 今回の協業による統合ソリューションは、アンリツのワイヤレスコネクティビティテストセット MT8862AとBluetest社のリバブレーションチャンバによって構成される。主要なWLAN規格であるIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axを搭載するデバイスやアクセスポイントの総合放射電力(TRP)と総合等方向受信感度(TIS)をOTA試験環境で測定できる。アンリツは「実運用状態に近い接続状態、かつ再現性の高い測定環境で簡易的にOTA測定が実施できるため、WLAN機器の無線特性を把握できるとともに、ユーザエクスペリエンスの向上をはかることができる」としている。
 今回の協業に際し、Bluetest プロダクトマネージャのKlas Arvidsson氏は「当社のリバブレーションチャンバ技術の強みの一つに、小型から大型までのIoTデバイス、テレビ、洗濯機などのスマート家電の無線特性評価を簡単に実施できる。これらデバイスは、多くの場合、WLANを使用して無線接続を可能にしている」とコメントを出している。
 また、アンリツ IoTテストソリューション事業部 第1ソリューションマーケティング部 プロダクトマネージャの隨念英生氏は「近年、WLAN市場では接続性に関する問題や苦情が増加しており、実際の動作状態での品質試験や動作シミュレーションはますます重要になっている。アンリツとBluetest社は、最先端のテストソリューションの協同開発を続けており、既存のお客様は新しいファームウェア/ソフトウェアを追加するだけで802.11axに対応した試験環境にアップグレードできる」とコメントを出している。

製品概要

 ワイヤレスコネクティビティテストセット MT8862Aは、WLAN規格に特化した測定器です。Bluetest社のリバブレーションチャンバで実現されるマルチパスやフェージング環境でも、広いダイナミックレンジで安定かつ信頼性の高い接続ができる。また、アンリツの特許技術となっている「データレートコントロール」を備えており、すべてのデータレートにおけるデバイスの無線特性を検証できる。