シスコシステムズ（以下、シスコ）は11月25日、クラウド管理型ネットワーク製品「Cisco Meraki」のソリューションにシスコのネットワークおよびセキュリティ技術をさらに統合するとともに、ポートフォリオを拡充することを発表した。Cisco Merakiの新製品は、包括的なミッションをさらに実現可能とする。
　例えば、顧客体験をシンプル化し、セキュアな次世代ネットワークを実現する。この新しいソリューションにより、ユーザは、ビジネスのデジタル化を一層シンプルにさせ、パフォーマンスやセキュリティを犠牲にする必要はなくなる。
　昨今の「働き方改革」により、社員は場所にとらわれずに仕事をするケースが多くなり、今まで以上に管理が必要なデバイスが増え続けている。しかしながら、多くの企業では、ネットワーク運用を行うにあたり、これらの新しいデジタルニーズに対応していく余裕はない。優れたIT部門を持つ組織では、イノベーションとセキュリティのどちらか一方を選択する必要はない。Cisco Merakiは、企業が必要とするセキュアな基盤にインテントベースのアーキテクチャを提供し、あらゆる規模のIT組織が成長し、革新するための機能を備えている。
　今回発表された新しいイノベーションは、業界をリードするシスコのネットワークとセキュリティ ソリューションを基盤とし、IT部門はネットワーク ドメイン全体にわたる管理をシンプルに拡張できる。新しいCisco Merakiソリューションの概要は次の通り。

Cisco Meraki MS390 シリーズ スイッチ: Merakiのシンプルさとシスコのスイッチングイノベーションのパワーを組み合わせた次世代アクセススイッチ。同製品は、Cisco Merakiのインテントベースのネットワーキングソリューションを基盤とし、初めてCatalystスイッチのハードウェアの革新とCisco Merakiのソフトウェアの革新を組み合わせて構築されたMerakiのスイッチとなる。

アダプティブ ポリシー: Cisco Merakiのアダプティブ ポリシーを使用すると、組織はユーザ、アプリケーション、デバイスをグループ化して、適切なポリシーを簡単に適用できる。アダプティブ　ポリシーは、シスコのゼロ トラスト セキュリティ イニシアティブの一部であり、MerakiとSD-AccessのファブリックとMerakiの間の高度なマルチドメイン ポリシーの連携を可能にする。

Cisco Meraki セキュリティ イノベーション: Cisco Merakiは、新しいセキュリティ機能を導入するとともに、業界をリードするシスコのセキュリティ ポートフォリオとのマルチドメイン統合をさらに進めている。これには、MDMソリューションを必要とせずにデバイス認証を提供するMeraki Trusted Accessの導入も含まれる。その他のイノベーションとしては、Umbrellaが提供するMeraki MRでのDNSトラフィック保護とコンテンツ フィルタリング、セキュリティ アプライアンスのファイアウォール ルールの強化などがある。

Cisco Meraki MG21/21E セルラーゲートウェイ: Cisco Merakiの新しい製品ライン、Cisco Merakiセルラーゲートウェイは、シンプルなプロビジョニングと管理を提供しながら、セルラー接続の効果を最大化するワイヤレスWANセルラーゲートウェイ。

　シスコ シニア バイス プレジデント兼Cisco Meraki担当ジェネラル・マネージャーのトッド・ナイチンゲール（Todd Nightingale）氏は「私たちの目標は常に、お客様が本来の仕事に集中できるネットワークソリューションを提供し、ビジネスの最適化に寄与することだ。LTE、Wi-Fi6、IoTなど、今日利用可能な多くのネットワークのイノベーションは、まだ先のことのように思えるが、適切なアーキテクチャとセキュリティがあれば、ITをあらゆる規模の企業ニーズに適応させることができる。管理者が1つのサイトでも100のサイトでも関係なく管理するために、最も強力で最もシンプルな選択肢をお客様に提供することを目指している」とコメントを出している。

出荷時期

• Cisco Meraki MS390 シリーズ スイッチと Cisco Meraki MG21/21E セルラーゲートウェイは、2020会計年度第2四半期にオーダー可能予定
• 「Trusted Access」、「Enhanced Security Appliance Firewall rules」、「Umbrella licensing and Integration」 は2020会計年度第2四半期に提供予定