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400GbE/800GbEの伝送評価をサポートする業界最高116 Gbps PAM4エラーディテクタを販売開始【アンリツ】

データセンタ/LAN 無料

PAM4 Error Detectorにより116Gbps PAM4信号のエラーフリー測定を実現した「シグナル クオリティ アナライザ-R MP1900A」

 アンリツは10月28日、業界最高の116Gbpsビットエラーレートテストをサポートする、PAM4エラーディテクタ(Error Detector; ED)の販売を開始した。
 同製品は、アンリツのシグナル クオリティ アナライザ-R MP1900AシリーズPAM4 BERTの最新モジュールで、最高レベルの動作ビットレートと受信感度性能により、業界で唯一となる116Gbps PAM4信号のエラーフリー測定を実現した。すでに商品化されているMP1900AシリーズのPAM4パターン発生器と組み合わせて、より精度の高いPAM4信号のBER測定をサポートする。対象市場は400GbE/800GbE通信機器・デバイスメーカー。

背景

 次世代5Gモバイル通信やクラウド通信サービスの普及により、データ通信トラフィックのさらなる増大が予想されている。それにともない、高速・大容量通信を支えるデータセンタでは、53.125 Gbaud PAM4 x 4レーン方式を用いる400GbE通信規格や、さらに将来は8レーン化による800GbEへの高速化が検討されている。
 4値の振幅レベルで情報を表すPAM4方式では、2値で表すNRZ方式に対して信号レベル間の差が1/3となるため、信号品質を評価する測定器には従来よりも高感度な入力性能が求められる。また、高速化にともない、プリント板やケーブル・コンポーネントなども含めた伝送路損失による測定結果への影響は無視できないほど大きくなる。
 測定対象の真の性能を評価するため、感度や帯域などの基本性能はもちろん、クロックリカバリやイコライザなど、損失影響を補償するための機能を高度に統合したソリューションが求められている。
 そこでアンリツは、PAM4 BER測定器で業界最高の高感度性能を実現し、クロックリカバリ、イコライザ機能を内蔵したエラーディテクタを開発した。

開発商品の概要

 シグナル クオリティ アナライザ-R MP1900Aは、高度な信号発生と信号性能の解析をサポートし、400Gを超える通信速度に向けた、市場をリードするビットエラーレートテスタだ。
 新商品のMU196040B PAM4 EDモジュールは、高帯域・高感度入力受信回路を搭載し、入力振幅が小さいTyp. 36 mVの場合でも、100 Gbps PAM4入力信号を唯一エラーフリーで測定可能だ。さらに、クロックリカバリ、イコライザ機能を内蔵したことにより、トランシーバ入力回路のジッタストレスやISIストレス試験を、シンプルな機器構成で、より高い再現性のもとにサポートする。