総務省の実証事業企画に参画し、ローカル局と実証実験を開始【IIJ】
映像伝送/CATV 無料テレビユー山形、新潟放送、テレビユー福島の3局が共通の配信基盤を利用した災害情報配信を検証
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、総務省の「放送と通信を連携したローカルコンテンツの配信及び災害情報の提供の在り方」に係る実証事業企画に参画し、テレビユー山形、新潟放送、テレビユー福島のローカルテレビ局による共通の配信基盤を利用したハイブリッドキャストによるライブストリーミング配信等に関する実証実験を、10月23日より順次開始すると発表した。
同実証実験においてIIJは、各ローカル局が共同で運用する配信基盤を構築し、各ローカル局の映像データを様々なデバイスで視聴可能な配信フォーマットに変換するトランスコードとコンテンツ管理を行う配信動画管理システム、および配信ネットワーク(CDN)を提供する。通常時は各ローカル局が自局で制作した番組などをVOD配信するための配信基盤として活用し、災害時には地域をまたいだ災害情報のライブストリーミング配信が可能なシステムとして提供する。
背景と目的
現在、テレビ放送では、ハイブリッドキャストを利用して、テレビ画面にインターネットからの補完的な情報を表示するなどネット配信の活用が進んでいる。また、ハイブリッドキャストコネクト(ハイコネ)を活用して、スマートフォンやタブレットでの番組操作や双方向番組への参加といったサービスへの実現に向けた運用検証も始まっている。
一方で、ハイブリッドキャストサービスを提供するために必要となるデータ放送機能を独自に運用するための設備を保持していないローカル局においては、ハイブリッドキャストの運用が困難であり、4Kコンテンツの配信やインターネットとの連携が実現しにくいという課題がある。そこで今回は、データ放送の機能を使わずに、ハイブリッドキャストでライブストリーミング配信やVOD配信で情報を流すための共通の配信基盤を構築し、ハイコネをインストールしたデバイスでのテレビ操作や視聴に関する実証実験を行う。
実証内容
- 自局の設備と連携した配信動画管理システムを使った配信
- 複数地域でのハイコネを活用したライブストリーミング配信
- 他地域のローカルコンテンツ視聴
実証期間
新潟放送:2019年10月23日
テレビユー山形:2019年10月31日~11月1日
テレビユー福島:2019年11月7日
提案代表者:テレビユー山形