ノキア、KDDI の5G 商⽤化契約へ
モバイル/無線 無料ノキアは9 ⽉30 ⽇、KDDI の5G ⽤無線アクセスネットワーク(RAN)を提供する主要パートナーとして選定されたと発表した。これは、ノキアが誇る業界でも先進的な無線アクセスソリューションであるAirScale を⽤いて、無線通信システムを4Gから5Gへアップグレードするためで、4Gと5Gの両⽅の運⽤をサポートすることができるようになる。これにより、KDDIは4Gネットワークをモダナイズし、5G におけるコンシューマおよび産業界の⾼い需要に対応できる。
今回の5G 無線アクセスネットワーク(RAN)の契約により、ノキアとKDDI は20年以上にわたる強固な関係をより⼀層強め、5G のネットワーク環境を提供していく。ノキアは、無線、固定ネットワーク、モバイルコアネットワーク、複数のソフトウェアソリューションなど、さまざまな技術をKDDI に提供している。5Gネットワークは、センチ波とミリ波5G の両⽅の周波数帯でKDDI をサポートし、分散型アーキテクチャと集中型アーキテクチャの両⽅で展開できるようになる。
このネットワークは⽇本全国に展開され、超⾼速⼤容量(eMBB)と同時多数接続(eMTC)を提供することで、5G 時代において産業⽤のさまざまな新しいアプリケーションとサービスを実現する。ネットワークアーキテクチャも、5G の超⾼信頼低遅延接続(URLLC)が可能になるように変更されていく。
ノキアソリューションズ&ネットワークス 代表執⾏役員社⻑ ジョン・ハリントン氏は「今回のノキアとの契約により、KDDI 様の5G ネットワークへの貢献を通じて、⻑期的かつ戦略的な関係が続けられることを光栄に思い、また⾮常に嬉しく思う。ノキアは、KDDI 様に複数の技術を提供するエンドツーエンドのサプライヤとしてネットワークを変⾰し、消費者と産業界のために、5Gサービス開始に貢献できることを楽しみにしている」とコメントを出している。
ノキアは現在、⽶国、中南⽶、欧州、韓国、オーストラリアでのライブネットワークを含め、48 件の5G の商⽤サービスを契約している。世界最⾼のパフォーマンスを発揮する4G ネットワーク(※)を提供してきたこれまでの実績が、5G 商⽤化の実績に反映されている。実際、LTE のすべての顧客は、5Gに関しても引き続きノキアとの関係を継続していくことを公表しており、これは、ノキアのエンドツーエンドのポートフォリオの強みが活かされているとも⾔える。
(※)出典:RootMetrics 社の2019 年上半期調査