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光デジタルコヒーレント通信向けの超小型狭線幅Nano ITLAを開発【古河電工】

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Nano ITLA

 古河電工は9月20日、次世代の超小型狭線幅ITLA(以下、Nano ITLA)の開発に成功したと発表した。同製品は、大幅な小型化、低消費電力化に対応し、且つ、超高速光通信に用いられる、多値変調(~64QAM)の光デジタルコヒーレント伝送に要求される狭線幅の特性を有している。今回の開発は、5G時代の急激なトラフィック増大の予想に対応して世界的に開発が進む600Gbps超の光デジタルコヒーレント伝送を支えるキーデバイスとして、次世代光ファイバ通信システムの高速・大容量化に大きく貢献するものと期待される。

背景

 近年、スマートフォン、クラウドコンピューティング、動画配信等の普及などにより、通信基幹網及びデータセンタ間での通信トラフィックが世界的に増加しており、5G時代を迎え、更なる急激な増加が予測されている。このようなトラフィック増加に対応するため、光デジタルコヒーレント方式による600Gbps超の超高速伝送システムの導入が進められている。光デジタルコヒーレント方式において、信号光及び局発光の光源となるキーデバイスとして、狭線幅、高出力の波長可変レーザが用いられるが、近年、実装密度向上の要求等により、QSFP-DD、OSFP等の小型且つ低消費電力の光デジタルコヒーレント送受信機(トランシーバ)の開発が進められており、これに内蔵される波長可変光源レーザも、同様に超小型サイズ、低消費電力が求められている。

内容

 同Nano ITLAは、従来比約50%減の25mmx15.6mmx6.7mmのサイズを実現し、QSFP-DD、OSFP等に内蔵可能な大幅な小型化を実現した。また、狭線幅、低消費電力を共に達成すべく、新規のレーザ技術を採用している。コマンドインターフェースはOIFで標準化されている規格に対応しており、光通信機器へ容易に導入可能だ。

製品スペック