富士通オプティカルコンポーネンツは9月19日、Industrial Temperature（-40℃～+85℃、以下I-Temp）で動作し、4WDM-40 MSA仕様に準拠した40km伝送可能な100G QSFP28トランシーバのサンプル販売を2019年10月より開始すると発表した。
　同製品は、5Gモバイルネットワークの屋外に置かれる基地局など温度制御されていない環境に適用でき、モバイルバックホールなどの大容量化、長距離化を実現できる。

　近年の急激な通信トラフィックの増加に対応するため、5Gモバイルネットワークの導入が始まっており、屋外に置かれる基地局などへ適用できる温度制御されない環境で動作するI-Temp対応の光トランシーバのニーズも高まっていまる。
　同社は、I-tempで動作する4WDM-40 MSA仕様に準拠した40km伝送可能な100G QSFP28トランシーバの開発に成功し、2019年10月よりサンプル販売を開始する。従来のCommercial Temperature（0℃～+70℃）で動作する40km伝送可能な100G QSFP28トランシーバに加えて、今回I-Tempで動作する100G QSFP28トランシーバをメニューに加えることにより、温度制御されない屋外環境装置に適用可能なトランシーバをユーザへ提供することが可能となる。

製品の特長

I-Temp（-40℃～+85℃）動作可能：I-Tempに対応した4チャンネルAPD-ROSA、4チャンネルEML-TOSＡの適用、及び広温度範囲に対応できる制御技術および回路設計技術により、ケース温度規定点において-40℃～+85℃での動作を可能とした。
　また、同製品は下記の光波形マスクに対して十分なマージンを確保しており、4.5Wの低電力を実現した。

40km伝送可能：同製品は、FEC (RS528/RS514)を用いることにより、シングルモードファイバーで40km伝送可能。