マスプロ電工は8月7日、CATV、BS（右旋・左旋）、CS（右旋・左旋）を受信可能な、屋外（内）用光受信機（V-ONU）ORD7BCWTRFを10月初旬より発売すると発表した。
　マスプロ電工は「2018年12月より新たにBS・CSの左旋偏波を使用して新4K8K衛星放送がスタートし、市場からはサービス拡充を見据えて3224MHz対応V-ONUのご要望を多くいただいていた。今回開発したV-ONU “ORD7BCWTRF”は、受信周波数帯域を従来の2681MHzから、3224MHzに拡張しているので、BSだけでなく、CSの左旋偏波も受信可能だ。また、伝送周波数の広帯域化にともない、3224MHzで定格出力レベルを業界最高の89dBμV（光変調度1.5%）と高出力化、無線機器との電波干渉を防ぐ高シールド性能、FM無給電出力機能など、V-ONUに求められる機能をこの1台に搭載した」としている。

製品の主な特長

3224MHzの広帯域受信：CATV帯域は70～770MHz、BS・CS帯域（右旋・左旋）は1032～3224MHzの広帯域で伝送された信号を受信可能。

2.4GHz帯高シールド構造：2.4GH帯域のシールド性能を向上させ、無線LANなどの電磁波からの影響を軽減している。

BS・CS高出力：伝送周波数の広帯域化にともない増加する伝送損失に対応して、BS･CS定格出力レベル89dBμV（3224MHz）と業界最高出力レベルを実現した。分配数の多いご加入者様宅にも対応可能だ。

各種機能

FM無給電出力機能付き：停電など無給電時でもFM信号を43dBμV（光変調度7%、光入力レベル?12dBm）で出力できる。音声告知放送を使用した緊急情報の伝達に有効だ。

ワイドレンジ光入力レベル：光入力レベル範囲は-14dBm～-2dBmのワイドレンジですから（AGC動作範囲：-12dBm～-4dBm）、ハイレベル設計された施設での運用も可能だ。

遠隔制御機能：遠隔制御センター装置からの制御信号で、光 受信機のRF出力をON/OFFできます。70～770MHzと1032～3224MHzを同時または個別に制御できる。遠隔制御時でもFM帯域の出力は停止しない音声告知対応仕様だ。
※機器運用にあたっては再放送の同意条件を要確認。

光入力・RF出力表示灯：光入力レベルおよびRF出力レベルがLED点灯状態で確認可能です。緑、赤、橙、無灯により現在の状態を確認できる。

電源部内蔵型【着脱式】構造：電源部が取外しできるので、同軸ケーブルによる電源重畳が可能だ。また、電気用品安全法準拠、リビング設置を考慮したスタイリッシュなデザインとなっている。

電源部に異常お知らせ機能追加：光受信部と電源部の接続状態を電源部の表示灯で示すので、光受信部が離れた場所にある場合でも、電源部から配線状態を容易に確認できる。

ローゼット機能を内蔵：光ファイバトレイを内蔵しているので、光ファイバの接続が機器内で行える。機器内にはメカニカルスプライスなど3個、WDMフィルタ1個、SCアダプター2個を固定できるので、外部にローゼットボックスなどを設置する必要がない。

光コード（φ3mm）も取付可能：光ドロップケーブルの取付けはワンタッチクリップ構造だ。従来機種で使用していたビス留めをなくし、工具不要で取付可能にした。また、通常のドロップケーブル以外に、宅内配線でよく使用されるφ3mmの光コードも同時に取付けることができる。

多様な設置方法：木ねじによる壁面取付けのほか、ステンレスベルトによるマストへの取付け、および、屋内では据置き可能な自立構造になっている。

防じん・防水性能IP24対応：防水性能や外来固形物の侵入対策にも配慮し、防じん・防水性能IP24に対応している。