PRTC-B準拠でさらなる高精度時刻同期に対応

「TS-2910シリーズ」

　セイコーソリューションズは7月16日、現在販売中の小型PTPグランドマスタークロック「Time Server Pro. TS-2910/TS-2912（以下 TS-2910シリーズ）」を、2019年9月に5Gモバイルネットワーク向けに大幅に機能を強化し、販売すると発表した。
　「TS-2910シリーズ」は、基地局などに導入しやすいよう小型化したPTPグランドマスタークロック。今回、5Gモバイルネットワークにも対応できる国際標準の精度（時刻誤差40ナノ秒以内）を定めた「PRTC-B」に準拠するため、GNSSレシーバーのさらなる高精度化を実施する。さらに、都市部のようなビルが隣接した環境においてもGNSS衛星信号を適切かつ安定的に受信するための耐マルチパス機能など、さまざまな機能強化を行うという。
　現在、モバイル通信事業者が、4Gモバイルネットワークを構築するうえで、無線基地局間の高精度な時刻同期は不可欠な技術になっている。また、今後普及することが期待されている5Gモバイルネットワークでは、さらに高精度な時刻同期要件を満たす必要がある。
　「TS-2910シリーズ」は、高精度な時刻同期をIPやイーサネット上で実現可能なPTPプロトコルである、ITU-T G.8265.1、8275.1および8275.2 Telecom Profileをサポートした小型グランドマスタークロックとして、5Gモバイルネットワークでの高精度な時刻同期に対応する。

TS-2910シリーズの主な機能強化内容

• GNSSレシーバーのPRTC-B準拠
• 耐マルチパス機能対応
• アンチジャミングおよびアンチスプーフィング機能強化
• IPv6対応