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ひまわりネットワーク、Cisco cBR-8とRemote PHYを採用し、より広範囲なネットワーク管理の一元化を実現【シスコシステムズ】

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 シスコシステムズ(以下、シスコ)は6月19日、愛知県でケーブル インターネットサービスを提供する、ひまわりネットワークのネットワーク一元管理システムとして、米国Cable Labsが規格化したRemote PHY システムが採用されたことを発表した。ひまわりネットワークのRemote PHY システム導入は、ケーブルネットワークにおけるデジタルアクセス アーキテクチャを推進し、かつヘッドエンドのCMTS (Cable Modem Termination System)における機器の障害監視、設定ならびにソフトウェアの一元管理を可能にするもの。

 現在、ひまわりネットワークでは、グループ企業各社のヘッドエンド個別にCMTS設置・運用を行っており、運用には場所、電力、オペレーションといったリソースの効率化に関する課題があった。
 今回ひまわりネットワークが導入したRemote PHYは、DAA (Distributed Access Architecture)と呼ばれるケーブルアクセスネットワークに分散型アーキテクチャを実現する手法の一つで、これまで各ヘッドエンドに設置する必要のあった大規模なCMTSに代えて、センターで一元管理するCCAP Coreをマスターヘッドエンドに設置する。さらに各ヘッドエンドにはHFCネットワークとのインターフェースである上り/下りのRFゲートウェーRemote-PHY Device(RPD)のみを設置することで、これまで以上に高密度で高速なサービスをセンターからの一元管理で加入者に提供することができる。これにより、これまではグループ企業各社で個別に管理していたCMTSを一元管理することが可能となった。
 シスコは「世界のケーブルネットワークを提供するサービスプロバイダが、ネットワークをより集約化、一元管理するエリアを拡大し、運用支援および技術リソースにおける効率化を図る目的で、Remote PHY システムを採用する事例が増えている。シスコのお客様でも世界各地で90を超える事業者が採用している」という。

 ひまわりネットワーク 取締役 倉地公彦氏は「当社およびグループ会社のヘッドエンド毎にCMTSが配置されており、CMTS台数増加による運用工数の増加および、高速化やトラフィック増によるCMTS増強でのヘッドエンドのスペース不足が大きな課題となっていた。その解決策としてRemote PHYを検討していたが、シスコが米国ケーブルLabでの規格化から製品化への迅速な対応をおこなったことにより、弊社が同製品を日本で初めて導入することが可能となった。これによりCisco Remote PHYによる恩恵をいち早く受け、課題であったオペレーションやスペース効率を改善し、速やかなCMTS増強とオペレーション負荷の軽減とお客様品質の向上を実現している」とコメントを出している。

 シスコシステムズ 副社長 情報通信産業事業統括本部の中川いち朗氏は「今回ひまわりネットワークにCisco cBR-8 と Remote PHY を加味したソリューションを採用いただけたことを大変嬉しく思っている。Remote PHYシステムは中央で一括管理するアーキテクチャのため、今後サービスプロバイダが取り組むNFV(Network Functions Virtualization)のケーブルネットワークでの適用と親和性が高く、現在ハードウェアで実現しているセンター部のCCAP Coreを仮想化するため、シスコではcNBR(クラウドネイティブブロードバンドルータ)を開発し、今後の展開へのサポートを拡充していく」とコメントを出している。