ノキアは5月30日、商用5Gサービス開始に向けた取り組みを強化しているソフトバンクが、5G無線アクセスネットワークを提供する戦略的サービスプロバイダとしてノキアを選定したと発表した。ノキアの5G AirScaleを導入することにより、ソフトバンクは、5Gに対するユーザや産業界からの高まる需要に対応できる。

　ノキアは、既にソフトバンクにさまざまな通信技術を提供している。今回ノキアの5G無線アクセスネットワークが選定されたことにより、ノキアが誇る5Gに関する幅広い技術や製品群（エンドツーエンド ポートフォリオ）をソフトバンクに提供できるため、ユーザのへのサービス向上に貢献する。ノキアの5G AirScaleは、分散アーキテクチャと集中型アーキテクチャの両方で、複数の周波数帯をカバーできるため、ソフトバンクのより柔軟なネットワーク構築を実現する。

　ノキアの5G AirScaleは日本各地に展開され、企業や一般ユーザに5G 環境を提供する。5GはURLLC（超高速大容量）とeMTC（同時多数接続）を備えたeMBB（超高速大容量）のサービスを提供できるため、ユーザはもちろんのこと、産業界においても、これまでにない様々なアプリケーションとサービスが実現できる。

　ノキアソリューションズ＆ネットワークス 代表執行役員社長のジョン・ハリントン氏は　「来年から5Gの導入が始まるという日本にとって非常に重要な時期に、ソフトバンク様と5Gに関して長期的な戦略を実現できることをうれしく思う。ノキアは、ソフトバンク様の商用5Gサービス開始を全力でサポートする」とコメントを出している。
ノキアは現在グローバルで38件の5G商用契約数（うち20件は、サービスプロバイダ名を公表済み）を誇る。ノキアは5Gの技術やサービスにおいて業界をリードしており、通信業界やバーティカル業界の顧客の5G導入をサポートしている。同社は「ノキアの強みである幅広い技術や製品群を活かし、今後もお客様のニーズに応じたソリューションを提供していく」としている。