Samsung Electronics Quality Assurance Labが5G NR RF/Protocolテストシステムを採用【アンリツ】
モバイル/無線 無料5G NR端末の認証取得業務開始に貢献
アンリツは3月14日、同社のNew Radio RFコンフォーマンステストシステム ME7873NRおよび5G NR モバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NRが、韓国Samsung Electronics社の品質保証部門であるSamsung Electronics Quality Assurance Lab(以下、SEQAL)に採用されたと発表した。
SEQALは今後、ME7873NR/ME7834NRを用いて、5G NR端末の認証取得業務を行う。
SEQALは、GCFおよびPTCRBなどの端末認証機関が認定するテストハウス。これまでも、アンリツの3G(W-CDMA)および4G(LTE)コンフォーマンステストシステムを活用し、移動体通信サービスの早期商用化に多大な貢献を果たしている。
今回、2019年から本格的に立ち上がる5G通信のサービス開始に向け、アンリツの5G端末認証用試験システムを新たに採用した。
ME7873NRは、現在開発を進めている5G NR端末試験用RFテストプラットフォームであり、RFコンフォーマンス試験や事業者受入試験をサポートする。GCFおよびPTCRBにおいて、5G NRのテストプラットフォームTP250として登録されており、すでに、5G NR Sub-6GHz ノンスタンドアローンモード(NSA)で業界初のGCF/PTCRB認証を取得している。
ME7834NRは、ME7873NR同様、5G NR端末用テストプラットフォームが、プロトコルコンフォーマンス試験と事業者受入試験をサポートする。GCFおよびPTCRBにおいて、5G NRのテストプラットフォームTP251として登録されており、すでに、3GPP TS 38.523で定義された5G試験の複数のmmWave(FR2)周波数バンドで、業界初のGCF認証を取得している。
アンリツは「今後も5G NR端末の認証用ソリューションを拡充し、5Gの早期商用サービス開始に貢献する」としている。
New Radio RFコンフォーマンステストシステム ME7873NR
ME7873NRは、3GPP TS 38.521で規定される5G NRのRF試験に対応する自動試験システム。5G NRにおけるスタンドアローンモード(SA)/ノンスタンドアローンモード(NSA)双方への対応を計画している。また、5G用OTA(CATR)チャンバと組み合わせることで、Sub-6GHz帯だけでなくミリ波を含む5Gで使用される周波数帯域をカバーする。測定要件に応じたフレキシブルなシステム構成で使用できる。
LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-A Pro、および従来のW-CDMAのRF試験および事業者受入試験に対応したME7873LAから5G対応システムへのアップグレードが可能であり、ユーザの必要要件に応じたRF試験システムが構築できる。
5G NR モバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NR
ME7834NRは、5G NRにおけるスタンドアローンモード/ノンスタンドアローンモード双方で、3GPP TS 38.523で規定されるプロトコル試験、主要通信事業者の受入試験に対応予定だ。また、5G用に新しく設計したOTAチャンバ/RFコンバータを組み合わせることで、5Gで使用されるSub-6GHzおよびミリ波を含む周波数帯域をカバーする。
ME7834NRは、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-A Pro、および従来のW-CDMAのプロトコルコンフォーマンス試験と事業者受入試験に対応したME7834LAを基盤に開発している。このテストシステムを所持しているユーザは実証済みのLTE-A試験環境を活用しながら、スムーズに5G対応システムにアップグレードすることができる。