PCTESTがアンリツのMT8000Aを採用
モバイル/無線 無料5G NRデバイスのSAR試験サービスを提供
アンリツは12月20日、PCTEST Engineering Laboratory(以下、PCTEST)が、ラジオコミュニケーション テストステーション MT8000Aを採用し、5GデバイスのSAR(比吸収率)試験を実施すると発表した。
PCTESTは、MT8000Aを用いて、アメリカ カリフォルニア州サンノゼにあるPCTESTの試験所で5G NRの無線アクセスネットワークを擬似的に構築し、移動通信事業者やデバイスメーカに効率的なSAR試験サービスを提供する。
SAR(Specific Absorption Rate)とは、ワイヤレスデバイスが人体の近くで送信しているときの、人体に吸収される電磁エネルギーであり、その最大量は規定されている。MT8000Aを使用することにより、規制当局が規定する最大RF暴露限度内で5G NRデバイスが動作しているかを正確に評価できる。
5G NRデバイスは、異なる最大送信電力制限を持つさまざまなフォームファクタとパワークラスで設計されている。アンリツのMT8000Aテストシステムは、FR1(Sub-6 GHz帯)およびFR2(ミリ波帯)を含む広範にわたる周波数で5G NRデバイスとの信頼性ある呼接続を提供し、正確で安定した近接場電力密度測定とSAR測定を実現する。
PCTEST 社長のRandy Ortanez氏は「PCTESTはアンリツと5G NRのコンプライアンス・テストの分野で協力できたことを誇りに思う。5G NRにおいて、アンリツの試験装置を利用することを非常にうれしく思うとともに、今後もアンリツと5G NRの試験で協力していく」とコメントを出している。
※PCTEST Engineering Laboratory
PCTEST Engineering Laboratoryは、MIMO、OTA、Carrier Aggregation、VoLTEなどのLTE Lab適合テストで主要な米国および国際事業者から認可された第三者試験機関であり、ISO 17025およびISO 17065の認定を取得している。
また、PCTESTは、包括的なEMC、RF、SAR、およびHACテストに特化したFCCおよびISED準拠した施設を有し、その認証を行っている。さらに、PCTESTは米国で最初に5Gミリ波デバイスをテスト、認証した。