マルチクラウド時代のネットワークを支えるCisco Catalyst 9000シリーズを拡充

　Cisco Catalystファミリーのスイッチは、20年以上にわたってネットワークの可能性を最大に高めてきた。昨年、Cisco Catalyst 9000スイッチは、大規模ネットワークの学習、適応、進化を支援するインテントベース ネットワークを世界に示すことで、この限界をさらに広げた。現在シスコは、象徴的なCisco Catalystポートフォリオを有線/無線にかかわらず、ブランチにまでアクセスを拡張している。また、インテントベース ネットワークをあらゆる規模の企業や環境に配備、対応させ、これまで以上にスマート、シンプルでセキュアなネットワークをより多くのユーザに提供し始めている。
　シスコ プロダクト マネージメント、エンタープライズ ネットワーク担当シニアバイスプレジデントのサチン・グプタ（Sachin Gupta）氏は「シスコのインテントベース ネットワークが持つ力と可能性を、あらゆる環境のあらゆる皆様に提供できることを嬉しく思っている。ネットワークをエンドツーエンドで把握し、自動化するために必要なツールをIT部門に提供したいと考えている。Cisco Catalyst 9000ポートフォリオの拡張により、お客様は大規模有線ネットワークだけでなく、無線やシンプルなブランチ配備でもこれを実現できる」とコメントを出している。
　インテントベース ネットワークは、ネットワークの構築と管理する方法を抜本的に転換する。時間がかかり、エラーが生じやすい従来の手動による方法に代わって、最新のネットワークはビジネスのインテント（意図）を取り込み、それをネットワーク ポリシーに変換する。これにより、ネットワークの構成は数分間で自動的に完了し、管理者は正しく構成されたことを確認するだけでよい。

新しいCisco Catalyst製品

　Cisco Catalyst 9000シリーズは、インテントベース ネットワークを前提に基礎から設計され、すべてのアクセスおよびWAN製品を駆動するオープンでプログラミング可能な単一OS上で稼働する。これにより、シスコのユーザは新しいソフトウェア イノベーションをより迅速に開始し、ITオペレーションを合理化してコストを削減できる。1つのソフトウェア コントローラがネットワーク全体を自動化する一方で、プログラミング可能なASICが投資保護を提供する。また、セキュリティは、ASICからアプリケーションまでのすべてのレイヤで考慮され、組み込まれている。特にTrustworthy テクノロジにより、ハードウェアレベルでシステムの整合性、完全性をチェックし、堅牢なプラットフォームを保証している。
　シスコは「Cisco Catalyst 9000ファミリーの対象をワイヤレスと中規模企業市場のお客様にまで拡大することで、新たな時代のネットワーキングをこれまでよりさらに多くのお客様に提供する」とコメントを出している。
主な新製品は次の通り。

新しいワイヤレス コントローラ
　ユーザは、同じOSを利用して有線/無線環境全体で一貫的なセキュリティ、自動化、アナリティクスを初めて実行できるようになる。Cisco Catalyst 9800ワイヤレス コントローラは、オンプレミスや任意のクラウドで実行することができ、仮想的にCatalyst 9000スイッチに組み込むこともできる。最新の無線規格をサポートし、802.11ax規格にも対応できる。また、通信遮断なしのソフトウェア更新、新たな脅威防御、高度なプログラマビリティによって無線サービスを進化させる。

新しい中規模企業市場向けスイッチ
　Cisco Catalyst 9200シリーズのスイッチは、インテントベース ネットワークの対象をシンプルなブランチ配備や中規模企業市場のユーザにまで拡大する。価格は従来世代のシスコ スイッチと同等に抑えている。シスコは「お客様がCisco Catalystファミリーに期待する妥協のないシンプルさ、セキュリティ、耐障害性を備えている」としている。

販売予定、サービスとサポート体制

• Cisco Catalyst 9800ワイヤレスコントローラは、2018年11月から販売開始している。
• Cisco Catalyst 9200Lスイッチは、2018年12月より販売開始し、Cisco Catalyst 9200スイッチは、2019年第1四半期より開始予定。

　シスコは「お客様がインテントベース ネットワークの真のメリットを享受いただけるよう、シスコとパートナーは、ライフサイクルサービスを提供していく」としている。