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Industry 4.0向けに、初のマルチプロトコル、ギガビットTSN対応の新型プロセッサ製品を発表【日本テキサス・インスツルメンツ】

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 日本テキサス・インスツルメンツは10月31日、業界初マルチプロトコル・ギガビット タイム-センシティブ・ネットワーキング(TSN)に対応したプロセッサ製品ファミリを発表した。新製品のSitara『AM6x』プロセッサ製品ファミリは、産業用グレードの高い信頼性を提供するほか、ファクトリ・オートメーション、モーター・ドライブやグリッド・インフラストラクチャなどで使用されるIndustry 4.0への急激な需要に対応するために開発されたArm Cortex-A53 コアのバリアントをクワッド構成やデュアル構成で内蔵している。
 各種のTSN標準規格や、その他の産業用プロトコル向けに、専用のサブシステムでギガビットのスループット・レートをサポートするSitara 『AM6x』プロセッサ製品は、Ethernetとリアルタイムのデータ・トラフィックを単一のネットワーク上でまとめてサポートする目的で開発された。この機能はIndustry 4.0の各種アプリケーションのリアルタイム通信に重要であるとともに、ソフトウェアで再設定できる工場内のサイバー・フィジカル・システムを可能にする。
 『AM6x』プロセッサ製品は、隔離されたデュアル・コア・マイコンのサブシステムをオンチップに内蔵したことで、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)や多軸のモーター・ドライブをはじめとした各種アプリケーション向けにシステムレベルの複雑さを総合的に軽減しながら、より高い信頼性、高機能で、安全認証が可能な製品を開発できる。『AM6x』プロセッサ製品は、エラー訂正コード(ECC)によるオンチップ・メモリと外付けDDRメモリの両方に対する保護や、105℃の接合部温度(Tj)での10万時間に及ぶ通電時間(PoH)などの包括的なサポートによって、高い信頼性のアプリケーション実行を可能にする。このプロセッサ製品ファミリは、ピン互換性と単一のソフトウェア・プラットフォームを備えていることから、開発各社は、このプロセッサ製品をベースとしたシステムを、製品設計のニーズに合わせてスケーリングできる。
 『AM6x』プロセッサ製品の特長と利点は次の通り。

産業用ネットワーキングに対して最適化

 新しいギガビット・インダストリアル・コミュニケーションズ・サブシステム (PRU-ICSS-Gb) が、TSN、 EtherCAT、 EtherNet/IP やPROFINETなど複数の産業 Ethernet プロトコル群をサポートし、産業用通信の急増するニーズをサポートする柔軟性を提供。

機能安全を可能にする複数の機能を統合

 オンチップで隔離されたデュアル・コアのArm Cortex-R5F CPUをベースとしたマイコン・サブシステムは、オプション でロックステップ・モードの動作が可能なほか、複数の診断ライブラリやECCメモリ保護を提供し、機能安全サブシステムの構築をサポート。

強化されたオンチップ・セキュリティ

 システムのセキュリティを強化するセキュア・ブート、セキュア・ストレージや複数のスマート暗号エンジンを提供。

3Dグラフィクスとディスプレイを統合

 HMIと産業用PC の各種アプリケーションに対応可能。

統合ソフトウェア・プラットフォーム

 Processor SDKのサポートによりユーザはAndroid、Linuxや TI-RTOS のソフトウェアをTIの複数のプロセッサ・ファミリ向けに、シームレスな再使用と移行が可能。

システムの複雑さを軽減

 複数のサブシステムの統合、合理化された電源シーケンス、複数の低ドロップアウト・レギュレータの統合やピン互換性によって、複数のプラットフォーム間でハードウェアの再使用が可能であり、システムの簡素化やコストの削減が可能。