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イギリスにおけるデータセンター供給能力を2.4倍に拡大【NTTコミュニケーションズ】

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 NTTコミュニケーションズ (以下NTT Com)は10月16日、欧州のグループ会社e-shelterを通じて、「イギリス ロンドン 1 データセンター」を建設し、イギリスにおけるデータセンター供給能力を拡大すると発表した。同データセンターは、NTT Comとして、イギリスに保有する8番目のデータセンターであり、ロンドン東部のバーキング・アンド・ダグナム・ロンドン特別区のダグナム地区において、2019年12月にサーバールーム面積約4,000m2(1,600ラック相当)の提供を開始する。今後需要に応じて、最大約24,000m2(9,600ラック相当)、総電力供給容量60MWまで拡張していく予定だという。
 欧州のデータセンター主要市場であるFLAP(フランクフルト、ロンドン、アムステルダム、パリ)では、毎年前年比20%超の堅調な市場拡大が続いている。それらの需要の約半分はロンドンにあり、特にICTサービス、メディア、通信業界を中心としたグローバルサービスプロバイダーの需要が市場をリードしている。
 NTT Comは、欧州では6カ国(ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、フランス、スペイン)でデータセンターサービスを展開しており、現在オランダにも新データセンターを建設している。同社は「今回、イギリス(ロンドン)における旺盛な需要に応えるため、本データセンターを建設して、欧州のデータセンターサービスをさらに拡充します。これにより、イギリスにおけるデータセンター供給能力を最大2.4倍に拡大する」としている。
 同データセンターの主な特長は次の3点。

高い信頼性を備えた施設と安全な立地

 NTT Comの「Nexcenter」が独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠し、業界最高水準の高信頼かつ高効率な設備を採用することにより、高い可用性と省エネ性能を両立させるとともに、将来の環境変化やユーザの拡張需要へ柔軟に対応する。データセンター内の電力設備、空調・セキュリティ用電源、通信設備は、すべて冗長化することにより、24時間365日にわたり、極めて高い信頼性を求めるユーザの要求に応える安全な環境を安定的に提供する。

厳格なオペレーションとセキュリティ対策

 自社スタッフが24時間365日、重要インフラの監視やセキュリティプロセスをダブルチェックするなど、リスクマネジメントを徹底し、標準化されたオペレーションプロセスにより、ユーザ企業のシステムを安全に守る。
 また、サーバールームなど重要施設への入室は、多段階の非接触ICカードによる入室制限を基本としており、生体認証装置の設置運用など、さらに高度なセキュリティ対策を講じるカスタマイズも可能だ。また、建物内外の監視カメラに加え、建物周辺の防犯センサ、車両進入路への侵入防止ゲートの設置など、充実した不正侵入防止策で万全のセキュリティを確保する。

優れたネットワーク環境

 データセンター建物には、複数の主要通信事業者の回線を異経路で引き込む。各通信事業者の回線を相互接続するミートミールームやサーバールームへの配管、ネットワークラックへの配線は、すべて二重化する。これにより、ユーザの要望に応じて、最高100Gbpsのインターネット回線や豊富なネットワークを、キャリアニュートラルで利用できるとともに、世界中のNTT Comデータセンターやクラウドサービスを組み合わせたシームレスICT環境を構築できる。

「イギリス ロンドン 1 データセンター」の外観イメージ