業界最高のシグナルインテグリティーを実現するInfiniium UXRシリーズオシロスコープに13~70 GHzモデルを拡充【キーサイト・テクノロジー】
テレコム 無料アップグレード可能な13~110 GHzプラットフォームは、あらゆる世代の高速シリアル通信機器および光通信機器の研究開発を加速
キーサイト・テクノロジーは9月、Infiniium UXRシリーズオシロスコープに新たに13~70 GHz帯域モデルを追加し、帯域アップデート可能な13~110 GHzをカバーするプラットフォームを発表した。業界最大の110 GHz帯域まで、必要な時期に必要な帯域を拡張していくことができ、投資の有効活用をしながら、将来の高速化にも対応できる。また、業界最高性能のシグナルインテグリティー性能により、研究の加速と製品の市場投入までの時間を短縮することが可能だ。DDR、USB、PCIe、その他のシリアルテクノロジーとPAM4、5G、レーダー、衛星通信、光通信の設計に取り組むエンジニアと設計者にとって、理想的なソリューションとなっている。
新しいInfiniium UXRシリーズの低ノイズフロア性能と高い垂直軸分解能により、オシロスコープ本体の持つノイズの影響を最小化し、確実に正確な信号を捕捉、表示することが可能だ。結果としてアイダイアグラムの開口部がより大きくなり、真のマージンと性能の判断が可能になる。
Keysight Infiniium UXRシリーズ 13~110 GHzオシロスコープの各モデルでは、以下の機能により設計者が革新的製品の市場投入までの時間を短縮できる。
- 卓越した有効ビット数10ビットの垂直軸分解能と業界最高のシグナルインテグリティーにより、高いマージンでの高速シリアル通信のコンプライアンステストが可能
- 40~110 GHzモデルのサンプリング速度256 GSa/s(1チャネルあたり)および13~33 GHzモデルのサンプリング速度128 GSa/s(1チャネルあたり)により、高速信号の正確な測定が可能
- 1台の筐体で、フル帯域で最大4chの同時測定が可能。チャネル間固有ジッタが35 fs (rms) 未満と小さく、正確なタイミングとスキュー測定が可能
- 自己校正モジュールオプションにより、キーサイトの校正センターで行うレベルの完全な校正がオンサイトで可能に。機器が使用できない期間を減らし、継続的に高い測定確度を確保
- キーサイト独自のリン化インジウム(InP)プロセスをベースにしたチップセットにより、非常に広い帯域幅と極めて低いノイズフロアを実現
キーサイトは、Infiniium UXRシリーズオシロスコープと同時に2種類の追加ソリューションも発表し、これらを組み合わせることで、テラビットのコヒーレント光インターコネクトデザインとPAM4、400G、600Gの信号出力と解析まで可能な完全なエンドツーエンドのソリューションを実現している。以下、新たに追加されたソリューション。
- N4391B光変調アナライザ (OMA) – 複雑なコヒーレント光伝送研究、テラビット測定向けのUXRシリーズオシロスコープをベースにした最大110 GHz光変調アナライザ
- M8194A 120 GSa/s任意波形発生器 (AWG) – 64 Gボー 64QAM(直交振幅変調)とその他の広帯域幅変調方式など、難しい波形を生成できる信号出力性能を実現したキーサイト最速のAWG
同社 デジタルおよびフォトニック・センター・オブ・エクセレンス担当バイスプレジデントのDave Cipriani氏は「テラビットおよび第5世代シリアルテクノロジーで高速化が進み、高速シリアルおよび光テクノロジーは速度と性能の限界を常に押し上げている。ラインナップを広げたUXRオシロスコープシリーズ、UXRベースのOMA、当社最速のAWGは、高速通信エンジニアの技術開発を加速させ、将来に向けた投資を有効活用できる、これまでにないエンドツーエンドのソリューションだ」とコメントを出している。