新4K8K衛星放送のBS 左旋帯域におけるWi-Fi干渉対策型光端末器を発売【シンクレイヤ】
映像伝送/CATV 無料 シンクレイヤは8月1日、新4K8K 衛星放送のBS左旋帯域におけるWi-Fi干渉対策を強化した光端末器「SOR-806R」を発売した。
2018年12月1日に新4K8K衛星放送が開始され、従来のBS・110度CS右旋円偏波(以下、右旋)および新たに追加されるBS・110度CS左旋円偏波(以下、左旋)により、多くの4K・8K番組が視聴可能となる予定だ。その中でBS 左旋に使用されるIF(アンテナから出力される中間周波数)信号は、2224MHzから2643MHz。この帯域にはWi-Fiで使用されている電波の2.4GHz(2400MHz)帯域が含まれており、光端末器に近接してWi-Fiルータを設置している場合、2018年12月1日以降は電波干渉が発生するチャンネルにおいて、視聴障害が起こる可能性がある。
Wi-Fi干渉対策を強化した光端末器『SOR-806R』はWi-Fiルータを隣に設置した場合でもWi-Fi電波をブロックし、視聴障害を防止する。
設置距離が近接している場合(例:情報分電盤内部に設置)
マンション・アパートなどの集合住宅では、各家庭に情報分電盤が設置されるケースが増えている。その内部では、右図の様にWi-Fiルータの近くに光端末器を設置する事が多々ある。
一般的な光端末器の場合、Wi-Fiルータから出力される電波が光端末器に対してWi-Fi干渉を起こし、テレビの視聴に障害が出る恐れがある。
シンクレイヤは「Wi-Fi干渉の影響を大幅に低減することが可能な構造を開発・採用したWi-Fi 干渉対策型光端末器SOR-806Rをご使用頂くことで、BS 左旋放送への視聴障害を未然に防ぐことができる」としている。
※一戸建ての場合、多くは住居の軒下あたりの外壁に光端末器を設置する。この場合、屋内に設置されるWi-Fi ルータとの距離が十分に確保されている場合が多く、壁による遮蔽効果もあるため現行の光端末器を使用してもWi-Fi干渉よるテレビへの視聴障害が起こる恐れはない。なお、現行の光端末器を屋内に設置する場合においても、Wi-Fiルータとの距離が確保されていれば(概ね3m)問題はない。