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温度、歪み測定をリアルタイムで実現する「光ファイバーセンサー WX-1033A/B」を販売開始【OKI】

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光ファイバーセンサーWX-1033B

 OKIは、高速光通信分野で培った技術を活かし、温度、歪み分布の測定時間を大幅に短縮(従来比約1/1000)した「光ファイバーセンサー WX-1033A/B(以下、WX-1033)」を2タイプ用意し、7月23日より販売を開始した。「WX-1033」は、長距離・広範囲で温度・歪みを分布的かつリアルタイムに測定することが可能で、橋梁や道路などのインフラ健全度監視、製造ラインや工場内の温度監視など、さまざまな活用シーンに向けて社会課題の解決に貢献する。出荷開始は2018年9月予定で、2020年までに20億円の売上を目指すという。
 光ファイバによるセンシングは、細径で軽量、施工しやすいなど広範囲の測定に多くの活用メリットがあり期待が寄せられているが、既存商品で採用されている技術では微弱な光を測定する必要があるため測定結果を得るために時間がかかり、たとえば製造ラインでの温度分布のようにリアルタイム性が要求される測定には対応できなかった。また、光部品も非常に高価になるため、歪み分布を測定する構造物の監視ソリューションなどの実用化を困難にしていた。
 「WX-1033」は、OKIが通信市場で長年取り組んできた高速光通信技術を活かした独自の技術「SDH-BOTDR方式」(特許取得済)を採用することで、従来のBOTDR方式では数十分かかっていた測定を1秒に短縮し、かつ低価格での提供を可能とした。これにより、光ファイバをセンシングデバイスとして活用するメリットを損なわずに、広い測定範囲における温度・歪みのリアルタイムセンシングを実用化できる。また、内蔵した測定ソフトウェアにより、現場での時間や距離において温度・歪み変化の可視化や、センサーの測定範囲および、測定結果に応じた警報監視範囲の設定変更が可能となる。これらによりユーザのインフラ整備や機器の最適な維持管理、測定にかかる時間を短縮し業務効率化に貢献する。さらに、ModbusやMQTTなどのIoT通信プロトコルにも対応しているため、IoT GW、エッジサーバまたはクラウドシステムと組み合わせて、遠隔での常時リアルタイム監視IoTシステムも構築が可能だ。
 OKIは「WX-1033を通じて構想物監視、製造、防災などの社会問題の解決に積極的に貢献していく」としている。