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シグナルアナライザMS269xAで5G NR信号解析を実現【アンリツ】

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5G NR TDD sub-6GHz帯の信号解析をソフトウェア追加で実現

MS269xAシリーズ

 アンリツは、5GシステムNR信号解析ソリューションを拡充。シグナルアナライザMS2850Aに続き、シグナルアナライザMS2690A/MS2691A/MS2692Aでも5G NR信号の解析を可能とするソフトウェアを、7月19日から販売した。対象市場は無線通信機器メーカー、電子部品メーカー、携帯電話事業者。用途はsub-6GHz対応無線装置の開発/製造など。
 今回開発したソフトウェアは下記3種類。

  • 5G測定ソフトウェア (基本ライセンス)MX269051A
  • NR TDD sub-6GHz ダウンリンク MX269051A-011
  • NR TDD sub-6GHz アップリンク MX269051A-061

 これらのソフトウェアをMS269xAシリーズに搭載することにより、6GHz以下(sub-6GHz)で運用される5G基地局、端末のRF送信特性が評価できる。
 ユーザが既に使用中のMS269xAシリーズにソフトウェアをインストールすることで、5G測定が行えます。これにより、従来と同様の操作性でsub-6GHz対応無線装置の効率的な開発や製造ができ、5G商用化の早期実現に貢献する。

開発の背景

 5Gシステムの開発・製造では、コストを低減させるために、4G/LTE以前の移動通信システムで使用している測定器を活用したいというニーズがある。
 アンリツは、従来からLTE/LTE-Advancedをはじめ各種通信方式の信号解析用測定器として、シグナルアナライザMS269xAシリーズを提供している。
 そこで今回、MS269xAシリーズの機能を強化し、5Gシステムでの運用が計画されているsub-6GHzの5G NR信号の解析を可能とした。

製品概要

 5G測定ソフトウェアとNR TDD sub-6GHzオプションは、MS269xAシリーズ本体内蔵型のソフトウェアです。sub-6GHzのダウンリンク信号とアップリンク信号をサポートし、1コンポーネントキャリア(CC)最大100MHz帯域幅の信号解析ができる。
 このソフトウェアを使用することにより、6 GHz以下で運用予定の5G NR TDD信号の送信電力や周波数誤差、EVMなどの5G NR信号解析を、MS269xAシリーズで簡単かつ安定的に実行できます。
 MS269xAシリーズは優れたレベル確度とダイナミックレンジ、高精度な信号解析を行うことができる。さらに内蔵のベクトル信号発生器オプションなど、多種なオプションを揃えており、無線装置の品質向上と測定器のsub-6GHz対応コスト低減に貢献する。

主な特徴

  • 広いダイナミックレンジ性能によりEVM測定 0.5%未満
    (ダウンリンク 1CC 100MHz帯域幅 中心周波数3.5GHzにて)
  • ボタン一つでEVM測定を最適化するオートレンジ機能を搭載