光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

インド チェンナイとアンダマン・ニコバル諸島を結ぶ2,300kmの光海底ケーブルの供給契約を締結【NEC】

テレコム 無料

 NECは7月12日、NEC Technologies Indiaを通じて、インドのチェンナイとアンダマン・ニコバル諸島を結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクトのシステム供給契約を締結したと発表した。契約先はインド国営通信キャリアであるBharat Sanchar Nigam Ltd.(BSNL、バラート・サンチャル・ニガム)。
 この光海底ケーブルシステムは、チェンナイとアンダマン・ニコバル諸島のポートブレアほか7地点を結び、総延長距離は約2,300kmとなる。同システムには、100Gbpsの最新の光波長多重伝送方式が採用される。
 同ケーブルを敷設することで、アンダマン・ニコバル諸島の通信環境が著しく改善することが期待される。これにより、電子政府や電子商取引の推進、教育の電子化など、インド政府によるデジタル・インディア政策に貢献することになる。
 NECは、過去40年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛ける海底ケーブルのトップベンダ。地球6周分のべ25万kmを超える敷設実績があり、特に日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有している。また、陸上に設置する光伝送端局装置、光海底中継器、光海底ケーブルなどの製造、海洋調査とルート設計、機器の据付とケーブルの敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供している。なお、NECの子会社であり、日本で唯一、深海8,000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造可能なOCCが、同ケーブルの製造を担当する。

光海底ケーブルのルート図