次世代の高速通信規格 G.fast に対応した集合住宅向け VDSL 装置 VC1602G/VF500G 発売【NECマグナスコミュニケーションズ】
テレコム 無料 NECマグナスコミュニケーションズ(以下、NECマグナス)は6月13日、集合住宅向けインターネット接続機器として、G.fast に対応した VDSLアクセスシステム VC1602G(親機)/VF500G(子機)の販売を開始した。
VC1602G/VF500G の出荷時期は 2018 年7月中旬を予定。希望小売価格は、VC1602Gが450,000円、VF500Gが35,000円。今回の新製品は、既存 VDSL 機器のリプレイス、新規集合住宅への導入、ホテル、病院、 学校等への販売拡大を予定しており、今後3年間で 1 万台の出荷を目指すという。
G.fast は、電話回線に使用されるメタルケーブルを利用して上り下り合計で最大 1Gbps の速度で通信が可能となる高速通信規格。このG.fast 技術を用いることで、建築済み集合住宅などで光ファイバの敷設が困難なケースでも、既存メタルケーブルを利用して FTTH と同等の高速通信サービスを提供可能になる。
VC1602G/VF500G は、G.fast (ITU-T G.9701)規格に対応し、既存のメタリック回線を 使用して最大 1Gbps(上り/下り合計)にて通信する事が可能な、VDSLコンセントレータ及び宅内装置。同製品は、既存のVDSL装置(VC1622F2-S/VC803F2-S/VF200F7-S/VF200F8)と相互接続が可能であり、これにより既存装置からの段階的なマイグレーションにも対応でき、将来的な高速サービスへの移行が可能になる。
VC1602Gは、G.fast/VDSLラインを16 回線収容し、内蔵のレイヤ 2 スイッチ (L2SW)の機能を使用することにより、各G.fast/VDSLライン間のセキュリティを確保することが可能だ。また、100Mbps/1Gbps/10Gbps のアップリンク/ダウンリンク 用 Ether ポートを 2 個、および 1Gpbs/10Gpbs のアップリンク用 SFP+スロットを備えており、様々な高速ネットワークと接続可能だ。VF500G は、装置内部に音声用のスプリッタを内蔵しており、電話機又はDSUを直接本体に接続することが出来る。また、10M/100M/1Gbps の Ether ポートを 2 個備えておりネットワークに合わせた柔軟な構成が可能だ。
特長
- メタリック線(2W)を使って、合計1Gbps(下り最大 800Mbps/上り最大 200Mbps および下り最大 500Mbps/上り最大 500Mbps)の高速伝送を実現する
- メタリック線(2W)を使用するため、既存配線の活用や新規工事も簡単
- わかりやすいランプ表示により、本装置の状態確認が可能(電源状態、通信状態、故障状態など)
- Web/SNMP/Telnet ベースのローカル/リモート監視制御が可能。また、これ により、G.fast/VDSL 端末側 LAN インタフェースのリンク状態の確認が可能となる
- コンソールからのローカル監視制御が可能
- レイヤ 2 スイッチ(L2SW)機能を備え、ポート間セキュリティを実現
- QoS 機能を備え、サービスクラス毎の帯域保証を実現
- アップリンク用に SFP+スロット備えており、光インタフェースカードを実装することが可能