400Gbps AOC開発完了と25Gbps 単芯光ファイバ双方向光トランシーバ販売開始【ウェーブスプリッタ・テクノロジー】
データセンタ/LAN 無料 ウェーブスプリッタ・テクノロジー(米国)は、データセンタの高速化に対応するため、2種類の400Gbps AOCを開発したと発表した。日本法人であるウェーブスプリッタ・ジャパンは、Interop Tokyo 2018でこの400Gbps AOC製品を参考出品するという。
さらに、5G化などを見据えたモバイルネットワークの広帯域化に対応するため、1本の光ファイバで双方向長距離通信が可能な25Gbps単芯光ファイバ双方向光トランシーバの販売を開始する。
あわせて、100Gbps光トランシーバ類の価格を大幅にダウンし、最大で4分の1程度まで改定したという。
新製品のラインナップは次の通り。
モデル名:WS-OS4-AOC L Cxx4
伝送距離:1m~70m
準拠標準:OSFP
特長 :400Gbps – 400Gbps AOC
モデル名:WS-QD4-AOC L Cxx4
伝送距離:1m~70m
準拠標準:QSFP-DD
特長 :400Gbps – 400Gbps AOC
モデル名:WST-S28-BX1-UC
伝送距離:10km
準拠標準:25G Bidirectional
特長 :送信波長1,270nm/受信波長1,330nm
モデル名:WST-S28-BX1-DC
伝送距離:10km
準拠標準:25G Bidirectional
特長 :送信波長1,330nm/受信波長1,270nm
背景
4K・8Kなど高解像度の動画配信サービスの充実や、5G化を見据えたモバイルネットワークの広帯域化など、ネットワークの高速化に対する要求は日々高まり続けている。
こうした中、データセンタ向け400Gbps光イーサネット用トランシーバ製品の2つの業界標準が確立し、ウェーブスプリッタ・テクノロジー社ではいち早く両製品の開発を完了した。400Gbps光イーサネット用トランシーバには、QSFP-DDとOSFPという2種類のパッケージ業界標準がある。前者は100Gbps光トランシーバの標準規格QSFP28との互換性を重視した規格、後者は、より消費電力を要する将来の高速化製品への対応を視野に入れた規格だ。
一方、5G化などを見据えたモバイルネットワークの広帯域化では、基地局足回りの次世代高速接続技術として25Gbpsの長距離伝送を実現する光イーサネットに注目が集まっている。そうした長距離伝送では、短距離LAN回線とは異なり、使用する光ファイバの本数がコストに直結するため、1本の光ファイバで25Gbpsの双方向通信が可能な単芯光ファイバ双方向光トランシーバの存在が不可欠となる。単芯光ファイバ双方向光トランシーバは、2つの波長を1本の光ファイバに通すことで双方向通信を可能にする。そのため、送受信波長の組み合わせが合致した対向モデルを用いる必要がある。