EMEA 市場での事業活動をさらに強化

　古河電工は5月9日、EMEA市場での事業活動をより強化するため、光ファイバケーブルの製造工場をモロッコに新設したことを発表した。同社の製造拠点としては初のアフリカ拠点となる。

背景

　モロッコ王国は欧米諸国などFTA（自由貿易協定）を締結済みであり、欧州やアフリカ諸国への輸出拠点として近年、注目を集めている。
　またアフリカ大陸でも、人口増などに伴い高速通信網の整備が今後進むとみられており、光ファイバケーブルを始めとした情報通信関連の市場が拡大する見通しだ。

内容

　そこで古河電工は、OFS FITEL（以下、OFS）を通じて光ファイバケーブルの製造工場をモロッコ王国北部のタンジェ州に新設し、5月9日に開所式を行った。
　古河電工 執行役員常務 兼 OFS CEO兼会長のTimothy Murray（ティモシー・マレー）氏は「世界中で通信トラフィックが増加する中、ここタンジェでの光ファイバケーブルの製造拠点新設は、特にEMEA 地区における高速大容量通信の実現に大きく貢献するだろう」とコメントを出している。
　古河電工は光ファイバ及び光ファイバケーブルの世界的な需要増に対応するため、昨年9月に約150百万米ドルの追加投資を決定した。北米をはじめとした既存工場の能力増強のほか、メキシコへの製造拠点新設などを進めており、今回のモロッコでの製造拠点新設はこの一環となる。同社は「今後も当社は、長年培った世界最先端の光通信技術で、高速大容量通信の実現に貢献していく」とコメントを出している。