シンガポールの2カ所のデータセンタでSGIXのローカル・ピアリングが利用可能に【Digital Realty】
データセンタ/LAN 無料データセンタ、コロケーションおよび相互接続ソリューションのプロバイダであるDigital Realtyは4月5日、シンガポールのジュロンウエストとローヤンイーストにある同社のデータセンタ施設でローカル・ピアリングを提供するため、Singapore Internet Exchange(以下、SGIX)とのパートナーシップを発表した。
SGIXは、シンガポールのオープンかつ中立のインターネットエクスチェンジであり、高速かつ費用効率の高いインターネットサービスを企業顧客に供給することを目的とする企業に対し、インターネット・ピアリング・サービスを提供している。SGIXはシンガポールで最大のインターネットエクスチェンジの1つで、150Gbps以上のピーク・インターネットトラフィックを有している。SGIXは2009年の設立以降、会員にサービスを提供している。
このパートナーシップの結果、Digital Realtyのシンガポールのジュロンウエストとローヤンイーストの施設の顧客は、より高速かつ費用効率の高いコネクティビティーのオプションによって利益を得る。同島の両端にあるピアリング・ポイントはまた、シンガポールにおけるピアリング・ソリューションの全体的なレジリエンスを向上させる。顧客は今、国際的・地域的な通信事業者、コンテンツプロバイダおよびアクセラレータなどから成るSGIXの豊富なピアリング・エコシステムにアクセスし、インターネットトラフィックをやり取りすることができる。
Digital Realtyのアジア太平洋担当のクルパル・ラバル最高財務責任者(CFO)は「IoTからエッジコンピューティングまでの展望は、地域のハブからあなたの顧客の近くへと推移している。例えば、コンテンツプロバイダは常にコンテンツをより高速かつ効率的にエンドユーザーに配信する必要がある。SGIXとのパートナーシップはシンガポールでより高速かつ費用効率の高いコネクティビティーのオプションを当社の顧客に提供することになり、彼らはより質の高いサービスを自分たちの顧客に提供することができる」とコメントを出している。
SGIXのパトリック・スコデラー会長は「世界一流のデータセンタの運営者であるDigital Realtyと提携することができて光栄である。SGIXの使命は、インターネットコミュニティにおけるトラフィックルーティングの効率性を高めることである。顧客は、情報やコンテンツが自分たちに迅速に配信されることを期待しており、ピアリングを通じて地域のオペレーターの間の待ち時間を短縮することは、その目的を達成するのに役立つ。このパートナーシップ、そしてDigital Realtyの顧客をわれわれのピアリング・ネットワークに組み入れることを通じ、われわれはこの業界におけるインターネットサービスの業績を加速、向上させるのに一層良い状況に置かれる」とコメントを出している。
Digital Realtyは、広範なネットワーク、コンテンツおよびサービスプロバイダーへのアクセスを提供しており、これによってSGIXのピアリング・パートナーの密度がさらに高まる。このパートナーシップは2018年2月から全面的に運用されている。