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日本・グアム・オーストラリアを結ぶ9,500kmの光海底ケーブル「JGA」の建設を開始【NEC】

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 NECは4月4日、日本・グアム・オーストラリアを結ぶ大容量光海底ケーブル「JGA(the Japan-Guam-Australia Cable System)」の建設を開始すると発表した。同ケーブルは、通信事業者などで構成されるコンソーシアム(注1)が企画・推進し、2019年末に完成予定だという。

 JGAは最新の光波長多重伝送方式を採用した総延長距離約9,500kmの光海底ケーブルで、最大設計伝送容量は毎秒36Tbpsだ。本ケーブルは、SEA-US(注2)やHK-G(注3)とグアムで接続され、日本・オーストラリアと米国・アジア間の通信需要の増加への対応、ネットワークの冗長性の確保、高信頼な通信の実現に貢献する。
 なお、同ケーブルの建設・運用には、海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)の開発支援金や、NECキャピタルソリューションを含む日本企業からのシンジケートローンが活用されている。

 NECは、過去40年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛ける海底ケーブルのトップベンダだ。地球6周分のべ25万kmを超える敷設実績があり、特に日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有している。また、陸上に設置する光伝送端局装置・光海底中継器・光海底ケーブルなどの製造、海洋調査とルート設計、光海底ケーブルシステムの据付・敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供している。なお、日本で唯一、深海8,000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造可能なNECの子会社であるOCCがケーブルの製造を担当している。

光海底ケーブル「JGA」ルート図