eCallモジュールの性能を検証できるGNSSパフォーマンステスト・ソリューション【ローデ・シュワルツ・ジャパン】
DX/IoT/AI 無料 ローデ・シュワルツ・ジャパンは2月15日、GNSSパフォーマンステスト・ソリューションを発表した。
2018年4月1日より、自動車メーカーはEU内で販売する新しい自動車にeCallモジュールの装備が必要となる。R&S SMBV100A ベクトル信号発生器と自動化テスト・ソリューションは、eCallモジュールに装備されるGNSS受信機へ、標準に準拠した完全自動化された性能テストを提供する。また、30%割引の特別プロモーションパッケージを提供するとしている。
ERA-GLONASSがロシアおよびユーラシア関税同盟に必須となってからおよそ1年、2018年4月1日より欧州ではeCall の装備が必要となる。eCall または ERA-GLONASSモジュールを車に装備するには、事前に認定を受ける必要がある。認定には、適用可能な標準に準拠した一連の適合性および性能テストが必要となる。
eCallモジュールに統合されたGNSS受信機は、通常、GPS、ガリレオ、衛星ベースの増強システム(SBAS)からの信号を評価して車両の位置を決定する。緊急時にモジュールは自動的に最も近い緊急コールセンターに電話をかけ、車両位置データおよび他の情報を、セルラリンクを介して送信する。報告された位置の精度、および他の性能パラメータが一定の限界内にあることを確認するために、組み込みのGNSS受信機は、EU2017 / 79、Annex VIおよびUNECE 2016/07の仕様で定義されたテストが必要となる。
新しいオプションのR&S SMBV-K361、およびR&S CMWrunシーケンサー・ソフトウェアと組み合わせたR&S SMBV100Aは、EU2017 / 79、Annex VIおよびUNECE 2016/07の仕様に準拠したeCallモジュールの完全自動化GNSS性能テストに最適だ。これらのドキュメントで指定されているすべてのテストケースは、このソリューションを使用して自動的に構成、スケジュール設定、実行する事ができる。ユーザは、eCallモジュールの位置決定機能を迅速かつ簡単に検証し、認証プロセスを大幅に簡素化し、迅速化することができる。
新しいR&S SMBV-K361 eCallテストスイートは、ローデ・シュワルツ・ジャパンより提供されている。ローデ・シュワルツは、eCallモジュール用のこの新しいGNSSパフォーマンステスト・ソリューションを使用して、R&S CMW500およびR&S SMBV100AをベースにしたeCallおよびERA-GLONASSの標準準拠の適合性および性能テスト・ソリューションを提供するという。
製品販売価格は1,476,000円(税抜き)。初年度の販売目標は30台を見込んでいるという。