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日本発、中小企業向けブランド「Cisco Start」シリーズ、IT化による生産性向上の課題を解決【シスコシステムズ】

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「働き方改革」推進に対応した製品ラインアップの拡充に加え、3つの戦略を発表

 シスコシステムズ(以下:シスコ)は1月17日、日本の中小企業に向けた、シンプル(簡単)、スマート(高機能)、セキュア(安全)なソリューションを提供するブランド「Cisco Start(シスコ スタート)」において、「働き方改革」推進に対応する取り組みと、新たな3つの戦略を発表した。
 2015年9月に立ち上げた「Cisco Start」シリーズは、日本の中小企業の要望を満たした徹底的な製品開発、販売チャネルや営業体制の強化、ルータ、スイッチ、無線LAN製品にはじまり、Cisco WebExなどのクラウドサービスに至るまでポートフォリオを拡充し、中小企業の課題である、人材不足、IT活用の推進、セキュリティ対策に貢献してきた。
 シスコは「販売開始から2年半を迎え、価格面、安定性や機能性でも好評をいただいており、当初従業員数100名以下のユーザをターゲットとしていた展開が、より幅の広い企業規模のユーザにも導入していただけるようになった」と説明している。
 昨今の日本の中堅・中小企業の経営課題として、人材不足や生産性向上、ITの活用とサイバーセキュリティのリスクなどが挙げられる。そこで「Cisco Start」シリーズでは、これら中堅・中小企業や小規模事業者の抱える課題に応えるべく、新たに製品ラインアップを拡充し、「働き方改革」推進に対応していく。シスコのテクノロジーの活用や取り組みによって、どこでも、誰とでも、どのようなデバイスからでも、安全に、仕事のパフォーマンスを最大化できる環境を提供し、各個人が時間の有効活用をすることで、ワークライフバランスを保つだけでなく、仕事の生産性を向上させることができる。
 今回は、この「Cisco Start」シリーズの「働き方改革」を実現するポートフォリオの拡充を軸に、日本市場に向けた以下の3つの戦略を、新たに発表した。

1.ブランドの強化

 シスコは「中小企業の皆様が、ITに対して、楽しく、分かり易くとらえてもらえるように取り組んでいく」としており、2017年に発表したキャラクター「Cisco5(シスコファイブ)」を、Cisco Startシリーズにおいてもコンシェルジェとして活用するとともに、アスリートアンバサダー契約を締結した卓球の石川佳純選手、張本智和選手の競技活動をサポートすることで、シスコのブランド価値を高めていくという。

2.製品・価格戦略の強化

 中小企業のIT環境のニーズは、「ただ繋がる」から、「法人向けの安定した、高品質のセキュアネットワーク環境」へと変化している。シスコは「これらのテクノロジーを活用し、どこでも、誰とでも仕事ができる環境、必要な情報にどこからでもセキュアにアクセスできる環境を、よりお求めやすい価格で提供していく」としている。

Cisco Startワイヤレスの新製品「Cisco WAP125」を投入

 低価格でありながら、法人レベルのネットワークを提供する新製品として、Cisco StartワイヤレスLANアクセスポイントのエントリーモデルに「Cisco WAP125」が追加された。「Cisco WAP125」は、802.11ac対応で、高いセキュリティ機能を誇る。管理ツールFindITネットワークマネージャに対応しており、市場想定価格 1万円台で提供される。

Cisco Startポートフォリオにクラウドポートフォリオを拡充

 中小企業におけるクラウド、モビリティへの需要拡大に応えるべく、「Cisco Meraki」シリーズをラインアップに加え、クラウドでもオンプレミスでもセキュアなネットワークを提供することが可能になる。
 また、新時代のコンピューティングに対応するためのクラウドサービスベース管理ツール「Cisco Intersight」で、サーバーの運用管理を簡単にする。

「Cisco Spark Board」、「Cisco Spark Room Kit」を追加

 Cisco Startシリーズにチーム コラボレーション向けのオールインワン デバイス「Cisco Spark Board」、「Cisco Spark Room Kit」を追加し、中小企業の「働き方改革」を推進するという。
 Cisco Spark Board によって、ワイヤレス プレゼンテーション機能、ホワイトボード機能、およびビデオ/音声会議といったチーム コラボレーションに必要なすべてを、すぐに使うことができる。また、Cisco Sparkアプリを使用して、選択したデバイスを通して、外出先などから仮想チームに接続することができる。

3.販売体制の強化

 今年度から地域別の事業組織を展開する。さらに特定業界/業種ごとにビジネス開発担当を配置し、それらに根ざしたエコパートナーリングも強化する。

 シスコは「企業・組織の規模を越え、社会のネットワークインフラを提供するトータルブランドをめざし、シンプル、スマート、セキュアのコンセプトを軸としたソリューションを今後も展開していく」とコメントを出している。