MT8821C用LTE Cat-M1およびNB-IoT対応ソフトウェアオプションの販売を開始【アンリツ】
DX/IoT/AI 無料ラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821CでLTE Cat-M1/NB-IoT規格に準拠したRF送受信特性測定とスループット測定を実現
アンリツは、ラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821Cで、LTE Cat-M1機器とNB-IoT機器の評価を可能とするソフトウェアを開発。10月23日から販売を開始した。
今回開発されたソフトウェアは、「LTE Category M1 測定ソフトウェア MX882116C」、「LTE Category M1 IPデータ転送 MX882116C-006」、並びに「NB-IoT 測定ソフトウェア MX882117C」、「NB-IoT IPデータ転送 MX882117C-006」だ。
これらのソフトウェアをMT8821Cにインストールすることで、LTE Cat-M1とNB-IoT機器のRF送受信特性と最大スループットを評価できる。
LTE Cat-M1とNB-IoTは、LPWA技術を採用したIoT向けの3GPP規格であり、今後の普及が見込まれている。アンリツは「今回のオプションソフトウェア開発により、MT8821Cの資産効率を高めるとともに、規格適合性評価による通信品質向上に貢献する」としている。
対象市場:IoT端末メーカー、チップセットメーカー、通信事業者など
用途:LTE Cat-M1、NB-IoT機器の性能評価
開発の背景
LTE Cat-M1とNB-IoT機器は、スマートメーター、ホームセキュリティ、貨物等の追跡監視、自動販売機、ヘルスケア機器など、さまざまな分野で使用されることが期待されている。
LTE Cat-M1は、北米の通信事業者がサービスを導入しており、日本、欧州などの通信事業者も2017年中にサービス開始を予定している。またNB-IoTも欧州の通信事業者がサービスを導入しており、日本、中国などの通信事業者もサービス開始を計画しており、今後開発用測定器のニーズが高まることが見込まれている。
アンリツは従来から通信事業者が実施しているIoTサービスの実証実験に参加しており、測定技術を蓄積してきた。今回、この取り組みを基盤に、ラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821Cで、LTE Cat-M1機器とNB-IoT機器の評価を可能としたという。
製品概要
ラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821Cは、各種無線端末のRF送受信試験機能と擬似基地局機能を一体型にした測定器だ。今回機能強化を図り、LTE Cat-M1機器とNB-IoT機器のRF送受信特性(信号の出力レベルや周波数エラーの許容範囲など)と最大スループットの評価を実現した。
主な特長
規格適合性評価が可能:LTE Cat-M1とNB-IoTのRF送受信特性は、3GPP TS36.521-1の6章、7章で規定されている。MT8821Cを使用することで、3GPP規格への適合性を評価できる。
低消費電力の実現に寄与:LTE Cat-M1とNB-IoT機器は、eDRXやPSMといったLPWA技術により低消費電力を実現する。MT8821Cは、試験対象機器と通信した状態で評価が行えることから、eDRX、PSMの動作状況を確認できる。