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コンパクトでポータブルなアナライザ・ファミリー ネットワーク・アナライザR&S ZNLとスペクトラム・アナライザR&S FPL1000【ローデ・シュワルツ・ジャパン】

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 ローデ・シュワルツ・ジャパンは10月2日、 ネットワーク・アナライザR&S ZNLと、スペクトラム・アナライザR&S FPL1000の販売開始を発表した。これらの新たなファミリーは、コンパクトかつポータブルで多彩な機能を搭載しており、サービスや製造ラインはもとより、 研究開発にも利用できる製品となっている。こうした多彩な機能が、これらの製品に優れた投資効果をもたらしている。 例えば、ネットワーク・アナライザR&S ZNLは、ネットワーク・アナライザにスペクトラム解析オプションとパワー・センサを追加することで、3種類の計測器を搭載(3-in-1 allrounder コンセプト)することが可能となる。

 今回発表されたネットワーク・アナライザR&S ZNLと、スペクトラム・アナライザR&S FPL1000は、各種RF測定をカバーしている。 具体的には、アンテナ、アッテネータ、フィルタ、アンプなどのコンポーネントの特性、スペクトル測定、アナログ/デジタル信号の復調、正確な電力測定など の信号源の測定が含まれ、さらに、新しい機器は、わずか408 mm×235mmの設置面積しか必要としないため、既存製品と比較して、ワークベンチのスペースを最大60%節約できる。 また、計測器には10.1インチWXGAの大型タッチスクリーンが搭載されており、測定の詳細を把握できるだけでなく、 タッチスクリーンにより、中心周波数と基準レベルのスパンまたは振幅測定範囲を簡単にズームして設定することが可能だ。わずか6 kg〜8 kgの重さで、持ち運び用のハンドルとオプションのバッテリが用意されており、ポータブル・アナライザとして屋外でも使用できる。

R&S ZNL:単体のネットワーク・アナライザから 3-in-1allrounderに拡張可能

 R&S ZNLは、5 kHz〜3 GHzまたは6 GHzの周波数範囲をカバーしており、産業用電子機器および無線通信におけるさまざまな RF コンポーネント測定アプリケーションに最適だ。最大130 dB(代表値)のダイナミックレンジと -40 dBm 〜 +3 dBm(代表値)の出力パワー範囲を備えた、 優れたネットワーク・アナライザの性能を提供する。測定速度は16.7ms(401ポイント、100kHz IF、200MHz SPAN、2ポート校正)と非常に高速だ。標準的な機能には、エンベディング/ディエンベディング、フィクスチャ補正、タイムドメイン測定、自動校正ユニットのサポートが含まれます。 さらに、R&S NRPパワー・センサと組み合わせるとパワー・メータに変わり、フル機能を搭載したスペクトラム・アナライザのハードウェア を搭載することができる。R&S ZNLは、測定タスクを絶え間なく変えることができる真の3-in-1 allrounderになり、投資コストを削減できる、 研究、生産、およびサービスに最適な製品だ。

R&S FPL1000:多彩な測定機能を備えたスペクトラム・アナライザ

 R&S FPL1000は、5 kHz〜3 GHzの周波数範囲をカバーしている。 オプションのプリアンプを使用して、10 kHz オフセット(キャリア1 GHz) で-108 dBc の位相ノイズ(代表値)と-167 dBm で表示される平均ノイズレベル(DANL)で、優れた RF 性能を実現する。 この性能と使いやすさにより、 R&S FPL1000 は、研究、生産、サービスに最適な製品となっている。

その他の追加機能

 R&S ZNLとR&S FPL1000の機能には、チャネルパワー、隣接チャネル漏洩比(ACLR)、S/N比、スプリアス、高調波歪み、3次インターセプト・ポイント(TOI) および AM 変調深度などが含まれる。また、R&S FPL1-K7オプションを装備すると、標準の10 MHzまたはオプションの40 MHz解析帯域幅を使用して、アナログ信号 も解析できる。デジタル変調信号は、R&S VSE ソフトウェアと R&S VSE-K70 オプションを使用して特性評価することができる。 R&S FPL1-K30 オプションは、 外部ノイズソースと組み合わせることでR&S FPL1000 と R&S ZNL にNF測定機能を追加できる。