業界初 Cat-M1端末のGCF認証開始に貢献【アンリツ】
DX/IoT/AI 無料80%以上のテストケースでGCF認証を取得し、端末認証開始条件を達成
アンリツは8月2日、LTE-Advanced RFコンフォーマンステストシステム ME7873LAにおいて、業界で初めて、Cat-M1規格の80%以上のテストケースでGCF認証を取得したと発表した。GCFはこれを受け、Cat-M1端末の認証を開始した。
GCF認証を取得したCat-M1端末は、規格適合性が保証され、相互接続性が確保されたことになる。
このため、通信事業者や端末メーカーは、GCFによる早期端末認証開始を求めていた。
GCFは規格適合試験用テストケースも認証しており、測定器メーカーに対してCat-M1端末の認証開始条件である80%以上のテストケースでのGCF認証取得を要求している。
アンリツは「GCFの端末認証開始条件を達成したことにより、お客さまの期待に応え、Cat-M1サービスの早期普及に貢献する」としている。
GCF認証取得の背景
Cat-M1は、IoT向けのLTE規格だ。LPWA技術が採用されており、スマートメーター、ホームセキュリティ、貨物等の追跡監視、自動販売機、ヘルスケア機器など、さまざまな分野で使用されることが期待されている。
現在、北米の通信会社がCat-M1サービスを導入しており、日本、欧州などの通信会社も2017年中にはサービス開始を予定している。
Cat-M1端末は、世界各国のメーカーが開発、製造することから、相互接続性の確保が普及の課題となる。
GCFはこの課題を解決するために、Cat-M1端末の認証を行い、規格適合性を保証している。そして、端末認証を開始するための条件として、測定器メーカーに80%以上のコンフォーマンステストケースでGCF認証を取得することを要求している。
アンリツは2017年4月、業界に先駆けてCat-M1のRFコンフォーマンステストケースの約50%でGCF認証を取得した。
さらに2017年7月に開催されたGCF会議において、新規に開発したRFコンフォーマンステストケースで認証を取得した。その結果、日本、欧州、北米で使用される周波数に対応したCat-M1端末への、80%以上のGCF認証テストケース提供を実現し、GCFによる端末認証開始に寄与した。
製品概要
Cat-M1 RFコンフォーマンステストケースは、アンリツが従来から提供しているLTE-Advanced RFコンフォーマンステストシステム ME7873LA 用ソフトウェア。これをME7873LAにテストケースを搭載することにより、Cat-M1機器のRF送受信特性やパフォーマンスが3GPP規格に適合しているどうかを検証できる。