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5G対応シグナルアナライザMS2850Aで高速データ転送を実現【アンリツ】

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PCIe/ USB3.0インターフェースにより、開発効率を大幅に向上し、早期商用サービス開始に貢献

MS2850A

 アンリツは、5Gをはじめとする次世代高速無線通信用シグナルアナライザ MS2850Aのデータ転送オプションとして、PCIe/USB3.0インターフェースを開発。7月24日から販売を開始した。
今回開発したインターフェースオプションは、「高速データ転送外部インターフェースPCIe MS2850A-053」と「高速データ転送用外部インターフェースUSB3.0 MS2850A-054」。
 MS2850A-053を実装したMS2850Aを使用することにより、10フレームの5G信号を1秒以下で、MS2850A-054では約3秒で解析用外部PCに転送できる。
 従来の1000Base-Tインターフェースでは約40秒要していた転送時間を大幅に短縮することで、5G無線通信機器の開発効率を向上し、2019年から2020年に予定されている商用サービスの実現に貢献する。

製品概要

 MS2850Aは、5Gをはじめとする次世代無線通信機器用シグナルアナライザ。測定周波数によって32 GHzモデルと44.5 GHzモデルを用意している。MS2850Aは、32 GBの内蔵メモリを搭載し、1 GHz帯域幅の信号を最大3秒間キャプチャすることができる。今回開発したPCIe/USB3.0データ転送用インターフェースオプションを実装することにより、キャプチャした大容量データを解析用外部PCに短時間で転送できる。

PCIe/USB3.0インターフェースオプション

高速データ転送用外部インターフェースPCIe MS2850A-053

 PCIe Gen2 x8規格に対応したデータ転送用インターフェース。10フレームの5G信号データを1秒以下で転送できる。

高速データ転送用外部インターフェースUSB3.0 MS2850A-054

 USB3.0規格に対応したtype Bコネクタでの転送を可能とするインターフェース。10フレームの5G信号データを約3秒で転送できる。

主な特長

マルチキャリア信号の一括測定が可能

 MS2850Aの測定ソフトウェアは業界初の本体内蔵型であり、最大8つのマルチキャリア信号の一括解析を実現している。

優れた測定性能を低価格で実現

 MS2850Aは、低価格モデルでありながら、ハイエンドモデルをも上回る優れたダイナミックレンジと振幅/位相フラットネス特性を備えており、高精度な信号解析が行える。

対象市場・用途

対象市場:無線通信機器メーカー、電子部品メーカー、携帯電話事業者

用途:5G端末・衛星通信用無線通信装置・広帯域無線通信システムの開発/製造、衛星通信の監視など