CATV加入者管理システムのモバイル連携機能を強化【NEC、NECネッツエスアイ】
映像伝送/CATV 無料NECとNECネッツエスアイは6月20日、CATV加入者管理システム「DIGITAL CableBase EE」(以下、DCBEE)について、営業・サポート・工事管理の各部門の要員が加入者宅などの外出先からスマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末を用いて業務処理を行うことができるモバイル連携機能を強化したことを発表した。
今回の機能強化により、従来は帰社後に行っていた新規契約時の申込情報登録、工事発注・工事報告・検収登録、加入者のサービス変更・追加などの業務処理を、外出先からモバイル端末を用いてCATV局内の基幹システムとリアルタイムかつシームレスに連携しながら行うことが可能となった。これにより、CATV事業者のワークスタイル変革や一層の業務効率化を実現する。
DCBEEは2005年に提供を開始し、CATV加入者管理システムで全国トップシェア(※NEC、NECネッツエスアイ調べ。2017年6月20日現在。)の実績を有している。NECとNECネッツエスアイは「今後も多くのシステム導入事業者からニーズを吸い上げ、業務効率化のみならず情報共有や経営判断を支援する機能を提供することでCATV事業者の業務高度化に寄与し、業界の発展に貢献していく」という。
DCBEEモバイル連携機能の価格・出荷開始時期・販売目標
価格:月額2万円~(税別、システム導入費別)
出荷開始時期:2017年10月
販売目標:今後5年間で100局以上
DCBEEモバイル連携機能の強化内容
コンタクト管理機能について、新規契約時の申込情報登録がモバイル端末から可能となった。CATV事業者の運用に合わせてモバイル端末または局内の基幹システムでの承認による契約の自動追加や工事日の仮登録などが可能だ。
工事管理機能について、工事発注・工事報告・検収登録などがモバイル端末からリアルタイムに可能となった。また、セットトップボックスやケーブルモデムなど工事に関連した機器の制御機能とシームレスに連携する。
カレンダ機能について、日別・週別・月別の表示画面により工事日の空き枠確認が容易になりった。また、確定済の予定をタップすることで、工事管理機能やコンタクト管理機能にシームレスに連携する。
顧客管理機能について、加入者の機器交換をともなうサービス変更・追加がモバイル端末からリアルタイムに可能となった。
モバイルアプリケーションのメニューをフラットデザイン化し、操作性を向上した。また、モバイル端末に顧客のIDをはじめとする個人情報を保存しないアプリケーション間通信方式を採用し、セキュリティを確保している。