10Gbpsを超える超高速近接無線通信の国際標準規格化を完了【TransferJetコンソーシアム】
DX/IoT/AI 無料瞬時の大容量データ送受信の実現により、IoT社会やモバイルトラフィック改善に貢献
TransferJetコンソーシアムは6月8日、そのプロモータ企業である4社「ソニー」「日本無線」「日本電信電話」「東芝」 と協力し、米国に本部を持つ電気電子学会IEEEにて規格化活動を行い、10Gbpsを超える超高速近接無線通信IEEE802.15.3eの国際標準規格化を完了したと発表した。同活動に際し韓国ETRI(韓国電子通信研究院)も協力したという。同規格では、これまでのTransferJetのコンセプトを進化させ、あらゆる「かざす」機会を大容量データの瞬時転送の機会ととらえている。TransferJetの特徴である簡単な操作性を維持しつつ、10Gbpsを超える超高速通信で、4K解像度やバーチャルリアリティの映像といった大容量データを瞬時に転送する。また通信開始までの接続時間は2msec以下と大幅に短縮した。これにより改札ゲート通過時のコンテンツ配信など、新たなユースケースの創出も検討している。
TransferJetコンソーシアムでは、同規格をベースにした新たな高速近接通信技術“TransferJet X(トランスファージェット エックス)”の策定を進める。TransferJet X搭載の機器が普及することで、従来のモバイルネットワークを補完し、かつ将来のモバイルトラフィック状況が改善されることが期待される。また、新しいアプリケーションやサービスの創出にも貢献していくという。
TransferJet Xに対応したSoC(System on a Chip)については、高速近接無線技術研究組合(組合員:ソニーセミコンダクタソリューションズ・日本無線)にて開発中だ。
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