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都市の通信を支えるメトロネットワークの構築に適した小型のパケット光統合トランスポート装置を発売【NEC】

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 NECは2月24日、超高速光伝送を実現するパケット光統合トランスポート装置「SpectralWave DW7000」シリーズにおいて、都市部の大容量ネットワーク(メトロネットワーク)の構築に適した小型モデルを販売した。
 新製品は、メトロネットワークの構築に必要な機能を従来比(※1)1/2以下である6Uサイズ(※2)の省スペースで実現している。また、100GbEなどのインタフェースを備えるODU-AGRカードを併用することで、新たなメトロネットワークの構築から法人向けネットワークサービスをはじめとした既存のサービスの収容を同一装置で実現する。これらにより、ネットワークインフラの運用の効率化、設備投資の低減に貢献する。
 販売価格は600万円~ (基本構成)。販売目標は今後3年間で2,000システム。出荷開始時期は2017年9月。
(※1:2017年2月24日NEC調べ。DW7000コアネットワーク向けモデルとの比較。)
(※2:DW7000コアネットワーク向けモデルは13Uで実現。)

背景

 次世代無線通信網「5G」などを支えるネットワークインフラは、大容量かつ高度なサービスの収容が求められています。一方で既存のネットワークサービスについても継続する必要があり、これらの設備投資を効率的に行うことが課題となっている。
 新製品は、様々なインタフェースを搭載することでメトロネットワークや既存のネットワークサービスの収容を同一装置で実現するとともに、装置を省スペース・省電力化することでこれらのニーズに応える。

特長

メトロネットワークの構築に必要な機能を省スペースで実現

 メトロネットワークで多く適用されるリング型の接続形態に必要な基本機能を、従来比1/2以下である6Uサイズの筐体(シェルフ)に実装することができる。また、3Uサイズのシェルフに個別機能を実装することも可能だ。

メトロネットワークや既存サービスの収容を一台で実現

 メトロネットワークに利用される100GbE、10GbEおよび既存のネットワークサービスに利用されるGbE、SDH、SANなどのインタフェースを備えるODU-AGRカードをオプションとして提供する。本カードを併用することにより、大容量通信が求められるメトロネットワークだけでなく、既存のネットワークサービスについても同一装置で収容可能で、ネットワークインフラの投資・運用の効率化に貢献する。

トランスポンダの小型化、低消費電力、大容量・長距離通信を実現

 最新のDSP(デジタル信号処理)技術(※3)を用いた集積化により、光信号を送受信する「トランスポンダ」を従来比1/4に小型化した。また、従来比で、消費電力を約38%削減、伝送距離を約1.4倍に拡張すると共に、ファイバあたり最大25.6Tbpsの伝送容量を実現している。
(※3:総務省の委託研究「超高速・低消費電力光ネットワーク技術の研究開発」ならびに「巨大データ流通を支える次世代光ネットワーク技術の研究開発」により得られた研究成果の一部を活用。)

SpectralWave DW7000(左:6Uシェルフ 右:3Uシェルフ)

SpectralWave DW7000(左:6Uシェルフ 右:3Uシェルフ)