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“さっぽろ雪まつり” 109Gbps の8K 非圧縮映像と音響環境の分割遠隔配信に成功【FXC】

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1U サイズで200Gbps 帯域をつくるFXC の超小型ADM ボックス「LightEdge100AD」を提供

 FXCは2月7日、NICT主催の実証実験において、“さっぽろ雪まつり”会場を基点に、従来の4倍超の100Gbps超の8K非圧縮の超高画質映像と、8K相当品質の立体音響環境の遠隔中継に参加したと発表した。
 初参加となる今回の実験では、FXC製の超小型ADMボックス「LE100AD」を札幌の研究開発用ネットワークテストベッド「JGN」の札幌コネクティングポイント(HOTnet)とSINET5のデータセンタに各1台設置し、その拠点間を1芯の光ファイバで中継する役割を担った。100G+40G+40Gを1芯双方向で通信したという。

札幌の映像を分割・伝送し、大阪で再構築

 札幌にて複数台の8Kカメラで撮影された広視野角の8K映像(109Gbps)は、リアルタイムに分割され、複数の回線に分けて伝送。その映像は大阪で同期して映像ストリームとして再構築された。また、同時に収録されたハイレゾ音声は、映像と同期して合せて復元された。FXCは「“さっぽろ雪まつり”の様子は大阪に配信され、参加した人々に、今、目の前で行われているような高い臨場感を味わっていただくことができた」としている。

実験の全体構成

実験の全体構成

LE100ADの特徴

 今回の実験で使用されたLE100ADは、1Uサイズという最小スペースで200Gの大容量通信を可能にし、拠点間通信の収容効率を向上させる光伝送装置だ。
 LE100ADは標準の1Uサイズに基づいた200Gユニットであり、マルチレート、マルチプロトコルの10G/40G及び100Gサービスを2つの100G OTU4アップリンクに集約することを可能にする。
 LE100ADの特徴は柔軟性とモジュール性にある。次の3つの異なる方法により、混合されたサービス(最大16)を多重化することが可能だ。

  • Point to Point
  • 1+1のプロテクションを伴ったPoint to Point
  • リニア Add/Drop、リングトポロジ

 LE100ADは拠点間通信を通過するデータを暗号化することにより、セキュリティ上の利点も提供する。

LE100AD

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