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デジタル・オシロスコープ R&S RTO2000 シーズに6 GHz モデルが登場【ローデ・シュワルツ・ジャパン】

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 ローデ・シュワルツ・ジャパンは2月1日、デジタル・オシロスコープR&S RTO2000 シーズに6 GHz モデルを新たに追加した。今回、6 GHz モデルが追加されたことにより、各種高速インターフェースやIoT アプリケーションへの対応が可能となり、オシロスコープの新規市場を開拓するための大きな一歩となる。そして、研究・開発市場に向けて設計されたR&S RTO2000シリーズの優れた特性は、パワー・インテグリティ測定などの厳しい測定作業に最適なオシロスコープとなる。
 6GHz 帯域幅を備えた新しいR&S RTO2000シリーズは、高速通信インターフェースだけでなく、IoT モジュール用で5 GHz 帯域を持つ802.11ac WLAN コンポーネントの無線インターフェースなどもテストできる。複数の測定機能を1 ボックスに搭載することで実現したマルチドメイン機能により、最大6 GHz の帯域幅を持つセンサや、プロセッサ、および電源を解析するのも、これ1 台で可能になる。同期化された時間、周波数、プロトコル、およびロジック解析の結果により、ユーザはシステムレベルでデバッグできる。
 R&S RTO2064 (6 GHz モデル) の本体価格は726.2 万円 (税抜き)で、年間の販売台数は50 台を見込んでいるという。

6 GHz 帯域を持つ強力なオシロスコープ

 R&S RTO2000 は、6 GHzの帯域においてクラス最高の性能をユーザに提供する。高分解能モードで最大16 ビットの垂直解像度を使用することにより、エンジニアは微小信号の細部まで詳細に解析できる。R&S RTO2000 は、このクラスで唯一毎秒100 万回の波形更新レートを提供するオシロスコープであり、散発的な信号障害であっても、迅速に捕捉することが可能だ。統合されたスペクトラム解析とスペクトログラム・ディスプレイにより、時間とともに変化する周波数領域での信号の振る舞いを観測することが可能になる。

ユニークな機能と、圧倒的な使いやすさ

 時間と周波数ドメインのゾーン・トリガは、エンジニアの開発業務をサポートする。このユニークな機能により、メモリ・インタフェースからのリードとライトの波形を、時間だけでなく、周波数領域でもグラフィカルに分離することができる。R&S RTO2000 は2G ポイント・メモリを備えているため、ユーザは長いパルスおよびプロトコル・シーケンスを解析することもできる。また、ヒストリ機能を使用して、過去に取得した波形を、後から解析することもできる。高解像度の12.1 インチ・タッチスクリーンと、LED により色分けされたコントロール・ノブは、R&S RTO2000 の使い勝手を劇的に向上させている。そして、アプリケーション・コックピットは、トリガとデコード機能、コンプライアンス・テストとシグナル・インテグリティ・テスト、I/Q分析、さらには顧客固有なアプリケーションに向けた開発ツールを提供する。

R&S RTO2064

R&S RTO2064