MP1800Aシリーズで、 32 Gbaud PAM4 高振幅と、CTLE/PAM4 Decoder機能付きBERテストを強化【アンリツ】
テレコム 無料次世代200GbE/400GbEの研究・開発に貢献
アンリツは、シグナル クオリティ アナライザ MP1800Aシリーズで32 Gbaud PAM4 BERテストソリューションを強化。新たに開発した「32 Gbaud Power PAM4 Converter G0375A」と「32 Gbaud PAM4 Decoder with CTLE G0376A」を1月31日より販売した。
G0375Aと、G0376Aは、MP1800Aと組み合わせて使用することにより、次世代200GbE/400GbE規格やCEI-56G規格で審議されているPAM4方式に対応した入力試験やBER測定が行える。
開発の背景
データ通信トラフィックの増大により、サーバやネットワーク機器の通信速度のさらなる高速化が検討されている。次世代イーサネット規格の200GbE/400GbEでは、シンボルビットレートの高速化、多レーン化に加えて、PAM変調方式によって単位時間あたりの伝送量をアップさせる方式が採用されている。
PAM4方式に対応する通信用光モジュールの評価では、NRZ方式と同様に、電気から光へ変換する光変調器を直接駆動するための高振幅テスト信号が要求される。さらに、EA変調器の評価では、光出力レベルの非線形性を考慮して、PAM4信号の3つのEye振幅を独立に調整できる信号源が求められている。
一方、4値で表現されるPAM4信号は、PAM4デコーダにて2つの2値信号へ分離することによりNRZ方式と同様にBER測定が実現できる。また、シミュレーション結果との相関を検証するため、CTLE(Continuous Time Linear Equalizer)などのイコライザ回路を使い、伝送路ロスを最適に補償した信号のBER測定が要求されている。
アンリツは「32 GbaudPAM4 BER測定を実現するための信号源およびBER測定ソリューションを提供することにより、次世代PAM4通信規格の研究・開発に貢献する」としている。
G0375A/G0376AとMP1800AシリーズによるPAM4信号評価の概要
シグナル クオリティ アナライザ MP1800Aは、32Gマルチチャネルパルス発生器(PPG)とエラー解析(ED)モジュールから構成されるプラグインモジュール形式のBERT(Bit Error Rate Tester)であり、マルチチャネルで高品質信号発生と高入力感度測定が行える。
G0375A、G0376Aは、MP1800Aシリーズの32G PPG/EDへ追加可能なリモートヘッド。G0375A、G0376Aを使用することにより、MP1800Aシリーズで従来のNRZ方式に加え、PAM4方式の試験に対応することができる。
G0375Aは、28G/32Gbps PPG MU183020Aと組み合わせることにより、32 Gbps NRZ信号をPAM4信号へ変換し、高振幅4.4 Vp-p(Differential, max.)信号を出力することができます。さらに、PAM4信号の3つのEye振幅を独立に制御できることから、外部ドライバアンプなどを使用せずに、再現性の良い光変調器の評価をサポートする。
G0376Aは、PAM4デコード機能とCTLE機能を搭載し、PAM4デコードした2値信号を28G/32Gbps High Sensitivity ED MU183040Bで測定することにより、PAM4信号のBER測定を実現する。さらに、CTLE機能と組み合わせることにより、入力感度性能検証の効率化に貢献する。
G0375Aの特長
Baud-rate 10 ~ 32.1 G baud
光変調器を直接駆動
高出力振幅 最大4.4 Vp-p (Differential)
3 Eye 独立レベル制御可能
高品質低ジッタ出力波形
G0376Aの特長
Baud-rate 10 ~ 32.1 Gbaud
高入力感度 40 mV typical (per eye、single-end, Eye Height)
CTLEゲイン−12 ~ 0 dB連続可変によるPAM4 Eyeオープン調整後のBER測定が可能
PAM4デコーダ+ 2 ch エラーディテクタによるリアルタイムPAM4 BER測定