光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

ALSOK とNEC、5Gを活用した高度な警備サービスの実現に向けた実証実験を実施

DX/IoT/AI 無料

 綜合警備保障(以下、ALSOK)とNECは11月16日、NTTドコモと、次世代無線通信規格5Gを活用した高度な警備サービスの実現に向けた実証実験を実施すると発表した。
具体的には、5Gの特長である超高速・大容量通信を活かすことで、防犯カメラの高精度ライブ画像の共有や画像解析による異常検知などが可能な、高度な警備サービスの実現に向けた検証を行うという。

背景

 近年、大規模イベント会場やオフィス商業ビルをはじめとした都市空間など、不特定多数の人が集まる環境下では、施設・空間におけるインシデント(事故)発生時の対処・被害拡大防止に加え、犯罪などの予兆検知・未然防止の必要性が高まってきている。
ALSOK とNECはこれらの様々な社会課題の解決に取り組む為、大型のオフィス商業ビルや大規模イベントでの実証実験を通じて、警備サービスの生産性向上および品質向上に関する検討を行ってきた。
 そして今回、新たに、5G技術を活用したサービス実証実験やデモンストレーションを連携して進めることに合意したという。

実証実験について

 ALSOKと NECは画像解析による異常検知やAIを活用した警備などのサービス「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント」に取り組んでいる。また、NECはドコモと5Gの要素技術である超多素子アンテナシステムを活用したMassive MIMOなどの5G通信システムの実用化に向けた実験で協力している。今回の実証実験では、ALSOKゾーンセキュリティマネジメントに、NECとドコモが構築する5G通信インフラを組み合わせることで、5Gの特長である超高速・大容量通信を活かした、犯罪や事故を未然に防止する警備サービスの実現に向けた検証を共同で実施する。
 ALSOKは「ゾーンセキュリティマネジメントの提供によって得られる知見・データを蓄積、知識化(ナレッジ化)し、新たな警備サービスの根幹となるプロセス、すなわち“情報収集、判別・識別、予測・判断、実行・対処”を継続的に進化させていく。そして、様々な社会課題やリスクに的確かつ多面的に応えるサービス基盤を構築し、2020年とその先を見据えた安全・安心な社会づくりに貢献していく」としている。